【金儲け=汚い】日本人のお金への思考停止は本能寺の変から始まった?

こんにちは、プロ無職のるってぃ(@rutty07z)です。

前回書いたこちらの記事がバズって1日に1万人以上の方に読まれてます。

日本人に圧倒的に足りない「雇用される以外」でお金を稼ぐ力

はてなブックマークのコメントを読んでて感じたのが、やはり日本人は「お金稼ぎ」に対して強いバリアーを張ってることです

例えば汗水垂らして働きその対価として手に入れられるお金こそ、本物と感じるようです。 

なぜ、日本では「労働以外でお金を稼ぐこと」がこんなにも悪とされているのか。

そして貯金が大好きで、「投資」という言葉に拒絶反応を見せます。

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僕は、変化する時代の中で、お金に関してはもはや完全に思考停止してると感じてます。

その理由を投資漫画「インベスターZ」と日本の歴史から紐解いていくと面白いですよ!

「お金稼ぎ=汚い」のキッカケは本能寺の変!?

登場はインベスターZの第5巻。

面白いことに、「お金稼ぎ=汚い」という概念が生まれたのは、「本能寺の変」がキッカケと説明してます。

天下統一を目指す織田信長は、家臣の明智光秀に裏切られ、自ら命を絶ったことはみなさんご存知の通りでしょう。

当時の徳川家康は、この一報を聞き恐怖に震えます。

家康は懸命に考えた……死の恐怖と闘いながら
天下を取ったときどうすれば裏切りに遭わず安定した長期政権を築くことができるか
どうすれば民衆は権力に逆らわずおとなしく静かに暮らしてくれるか
そして極限の状況でついに答えを見つけた
家康が出した結論とは……国全体を「そこそこ貧乏」な状態で統治すること

引用:「貧しいがゆえの平和」

ついに天下統一を果たした徳川家康は、家臣から裏切られないよう日本を「そこそこ貧乏」な状態にするための政策を行っていきます。

それはなぜか……大名や民衆が金を持つとロクなことを考えないからだ
財力があると必ず権力を倒し取って代わろうとしてくる
それを防ぐためにはできるだけ幕府以外には金を持たせない
そのかわり武士には身分が一番高いというプライドを与えた
農民や町人には質素倹約こそ美徳であるという価値観を植え付けた
そして士農工商のなかで唯一大金を持つ商人は強欲で汚れた金にまみれた身分の一番低い賤しいものだとして他の民衆の不満を抑えた
引用:「貧しいがゆえの平和」

どうでしょう。

あくまで歴史のいち解釈なので、正しいかどうかの判断は任せますが、当時の家康の心境や歴史的背景(3代目徳川家光の参覲交代など)を考えると頷けます。

「投資好き」の日本人は戦争によって「貯金好き」へ

そしてインベスターZ第3巻で語られるのは、意外にも日本人は本来「投資好きだった」という意外な事実。

アメリカのシカゴで初の商品取引所ができる100年前、すでに江戸時代の時から世界に先駆けて投資システムを作り、運用してました。それが米相場です。

日本人は元々投資が得意でお金稼ぎが大好きだったんですね。

そんな「投資好き」だった日本人は一気に「貯金好き」に変えられます。

戦争の勃発です。

国は誰のお金で戦争をしていたかというと、国民のお金です。

日中戦争から太平洋戦争にかけて、戦費調達に困っていた政府は、昭和13年に「国民貯蓄奨励局」を設立し、国を挙げての貯金キャンペーンを実施しました。

「貯金しないものは非国民」とのレッテルまで張り、昭和16年には「国民貯蓄組合法」という法律まで作って、国民に強制的に貯金させました。そしてそのお金で戦争をしていたのです。

郵便局の誕生による復興とその代償

そして敗戦。日本は無一文になりました。

そこで政府は全く同じ手法でお金を集めます。郵便局の誕生です。

全国に作られた郵便局が国民の「貯金バンク」となり、国は集めたお金でインフラを整備します。

焼け野原があっとういう間に綺麗になりました。

こうして日本は復興を遂げますが、80年以上にも渡って「貯金」が身体に染み着いたのです。

お金は使わなければ経済は回りませんし、(自己)投資しなければ成長にも繋がりません。

日本人の貯金好きの背景にはこのような歴史的ルーツがあります。

日本人のお金に関する思考停止はどう変わっていくのか?

  • お金稼ぎは汚い
  • お金は投資せず貯金するもの

確かにこれらの思考が、時代によってプラスに働くことがありました。

しかし時代は常に変わります。

現代は「お金稼ぎ=汚い」と言っているフェーズではないことは明らかです。

もちろん一括りにするつもりはありませんが、僕の周りにはお金に関してバリアーを張ってる人が未だいることは事実。

もうそんなこと言ってる場合では全くなく、このままでは本当に日本人は取り残されていくと思います。