突然ですが、旅行大好きなんですよ。あの日本の常識で考えられないカオスな感じね。
で、海外行くと必ず何かしら面白い(?)ことが起きてしまう。
「トラベルはトラブル」とよく言いますが、まじでこれ。
そんな自分が海外旅行で起こしてきたトラブルを紹介していこうと思います。まずはタイでジェットスキー詐欺にあった話から。
今まさにジェットスキー詐欺にあってる方のために!
今まさにタイでジェットスキー詐欺にあって、どうしようと思ってググってこの記事にたどり着いた方。時間がないと思うので先に結論と対策書いときますが、警察ではなくツーリストポリスに行ってください。
請求額30万円が3万円になりました。
なんなら0円にできると思います…!
詳しくは内要追って書いていきます。
タイのパタヤビーチでジェットスキー体験
大学卒業前に東南アジアを1周しようと思い、
フィリピン(マニラ)→ベトナム(ホーチミン)→カンボジア(プノンペン)→カンボジア(シェムリアップ)→タイ(バンコク)と来ました。
1人旅だったのですが、タイで先輩と後輩と合流。
バンコクからバスで2時間ほどの「パタヤ」というビーチが有名な町に行くことになりました。
早速みんなで海に繰り出します。すると僕の目の前にあれが現れます。
ジェットスキー
男の憧れ、ジェットスキー。
1度だけ2ケツで後ろに乗らせてもらったことがあって、なんとタイでは免許がなくとも前で運転してOKとのこと。
やるしかねぇだろと。
即答。
3人で来てたのですが、僕と後輩が1台ずつレンタルし、先輩(女)は「私くつろいでるわ〜」と砂浜から見届けてもらうことに。
すると小太りの浅黒い兄ちゃんがジェットスキー持ってきて、乗る旨を伝えます。
確か30分運転で、2~3000円くらい。
乗車前に汚い英語で書かれた契約書を渡され、『絶対ぶつけないでね』と、忠告されます。
そして念入りにデジカメで乗車前のジェットスキーを撮影する兄ちゃんたち。
もうその時の僕は目がキラキラしていた。
契約書の内容とかどうでも良いくらい興奮していた。
初ジェットスキーに大興奮…も事件発生
そしてついにジェットスキー乗車。
おもろすぎワロタ。
ぶんぶんスピード出しまくって海の上でぶっ飛ばす僕たち。
時には緩急をつけ、時にはカーブし波のうねりをあげ、追いつき追い越すデッドヒート。
完全に海上のイニシャルD。
誰にも止められないパイレーツ。
「うおー!めっちゃ楽しいなー!」と一旦ジェットスキーを止め、興奮冷めない中会話する僕たち。
その時事件は起こった。
『ゴンッ』
『あ』
プカプカ浮きながら後輩と喋ってたら、ジェットスキー同士ぶつかってしまったのです。
その瞬間、遠くの砂浜の方からさっきの小太りの兄ちゃんが『戻ってこーい!!!!』と叫んでる。
めっちゃ双眼鏡で僕らのこと監視してた。とりあえず戻ることに。
すると後輩が乗っていたジェットスキーに若干の穴が空いてました。
これです。
よく見たら全然若干じゃないですね。
小太りの兄ちゃんとその仲間3人くらいが「これはやばい」「大変だ」「オーマイガー」とかめっちゃ言ってます。
僕はその時まだ事態の大きさに気づいてませんでした。
「あ〜やっちまった〜まぁまぁこんな小さい穴でしょ?どうせ修理代2,3万でしょ?弁償するよ〜」くらいでした。
とりあえず弁償代払ってもらうから、請求書持ってくるし待ってろということで、テーブルに座らされました。
弁償金額を見てビックリ…払えるわけねーだろ!
この時点でまだ事の大きさに気づいてなかったのですが、小太りのにいちゃんが「ほらよ」と請求金額の明細を持ってきました。
その金額を見たとき
『え?は?え?え?え??????????』
ってリアル5度見くらいしましたからね。
その額30万円!!!!!!!!!!
払えるわけねーだろと!!
そもそもなんでこんな小さい穴で30万円も修理費かかんだよ!!
大体このジェットスキー「YAMAHA」だぞ!?
日本の「YAMAHA」がそんなぼったくり価格で修理費請求してくるわけねーだろと!!!
何を言ってもこいつらは聞きません。
一生デジカメの「乗車前の綺麗な写真」と「乗車後の穴が空いた写真」と、サインした契約書を見せてきます。
確かに契約書には「破損させた場合修理金額を請求します」と書いてあるが、この額は絶対におかしい。ぼったくりです。
よくアジアでそういった話は聞きますが、まさか自分が、それもレジャーでぼったくりに遭うとは思ってもいませんでした。
6時間に及ぶ討論スタート
「じゃあ払うまで帰さねーから」と僕と後輩と、関係はないけど先輩が砂浜にあるテーブルに座らされ、小太りの兄ちゃんとその仲間3,4人が座ります。
真横ではこんな綺麗なビーチに楽しそうに遊んでるのに、僕らのいる空間だけ一瞬で地獄になりました。
「本当にお金がない」「その修理代金はおかしい」と言っても、「日本にいるお前らの両親から送金してもらえ」の1点張り。
そもそも向こうが英語そんなに話せないし、こっちもネイティブじゃないので中々話が進まない。
向こうは「俺たちマフィアでこのジェットスキーは親分のなんだ。修理しないと俺らが殺される。早く払え」と言ってきます。
で、何でか知らないんですけど、「まあゆっくりいこや」とビールを差し出してくるんですよ。
で、「とりあえずかんぱ〜い」と。
ビール飲みながら30万円を払え払わないの討論というよくわからない事になってて、「こいつらやる気あんのか、てかもしかして良いやつらなのか、いやそう見せかけて油断させる気か、てか酔っ払ってきたぞ」という1人心理戦みたいになって余計に疲れてきました。
突如として現れた助っ人インド人!が、しかし
と、僕らが揉めてると、「おい、どうした」と英語ペラペラな自称インド人が登場。なんとも男前でダンディなインド人です。
とっさに事情を説明。
「俺は日本人が大好きだ。任せろ」と。この時本当に輝いて見えました。
「頼む友よ、彼らを許してやってくれないか」と必死に諭してくれるインド人。
が、マフィア達は「ダメだ」の一点張り。しばらくマフィアとインド人が議論を続けるものの、「ダメだ。彼らはマフィアだ…、ここは払っておいたほうがいい」と。
使えネェェェェ。
もうなんならこのインド人ですらグルなんじゃねぇかと思えてきました。
終いには先輩(女)をナンパしだすインド人。
「Hiビューティフォー、電話番号を教えてくれないか?」
30万払えとぼったくろうとするマフィア、それに対して議論する僕ら、隣で先輩をナンパするインド人。
いよいよカオスな状態になってきました。
警察登場!神!が、しかし
そんなコントみたいなことやってると、1台のバイクが登場。なんとタイの警察が登場しました。
「はいはい〜どうしたの〜」
『神!助かった!!!』
本当に警察登場の瞬間こう思いました。その時までは。
「助けてくれ〜!」と事情を全て説明。
「任せろ私は日本が大好きだ。そこにYAMAHAの店があるから本当に修理代が30万円もするのか聞いてきてやる」と。
本当にこの時助かったと思いました。
そして10分後、
「聞いてきたけど、修理代30万円だったわ」
役 立 た ず。
マフィア達も「ほれみろ早く払え」とさらに勢いに乗る始末。
そうです、タイの警察はクソです。
警察とマフィアがグルになり観光客を騙すのが横着してる国です。
そして賄賂でしか味方になってくれません。日本では考えられない。
そして颯爽と去っていた警察。腐れファッキンポリス!アホ!ボケ!
情報がないことが命取り。とっさに浮かんだ名案
話し合うこと6時間、すっかりビーチは真っ暗になってました。
一向に話は解決に向かいません。
正直ここらへんで一瞬諦めかけました。
「来月から就職するし、その初任給で返せば…」、諦めて30万円払おうかと一瞬思いました。
けど、絶対におかしい。
絶対に何か悪あがきできる解決策があるはずだ!と思いました。
しかし海外のためネットが使えませんでした。
情報が欲しい…!そうだ!
「分かった。日本にいる親に送金してもらえるように電話したい。電波が使えるところに行きたいからあそこのマクドナルドに行ってもいいか?」と尋ねると、見張りが1人付いてきましたが行かせてもらことに。
「ちょっとトイレしてくる」と分離。
その瞬間「タイ ジェットスキー ぼったくり」で検索すると、出るわ出るわジェットスキー詐欺〜wwwwwww
パタヤビーチでは超有名な詐欺だそうです。
この瞬間「ぜってぇ払わねぇ」モードに。
数分で対抗策をググった結果、「タイでは警察はアテにならない、“ツーリストポリス”に行け!」と情報がありました。
本当に助かるかどうかわからないけどこれしか対抗策はない、ツーリストポリスを呼ぶことに。
マックから戻り、「ツーリストポリス呼んだら。そっちに移動してそこで話し合おう」と告げます。
マフィア達は「上等じゃねぇか」という顔でした。
「くっ…慣れてやがる、この方法でもダメなのか…」そう思いながらもツーリストポリスがいる事務所に移動しました。これ、連行される時の僕です。
ツーリストポリスに事情説明、交渉に成功!
事務所に到着。
ツーリストポリスを挟んで僕らとマフィアで話し合います。
まずジェットスキーの破損具合を写真で見せる(小さい穴)。
そして現状僕の全財産が3万円しかないことを伝える。
するとツーリストポリスが「じゃあ3万円でいいじゃん」と。
いやいやいや
こっちは3万円でおさまりゃありがてーよ。それを向こうが納得しねーから6時間もビーチで話してたわけじゃん。それでうまくいくわ…
『うん、3万円でいいよ』
えええええええええええええええ。身代わりはっやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
謎のインド人が登場しようと、警察が来ようとうんともすんとも言わなかったくせにツーリストポリスきた瞬間はっやぁぁぁぁぁぁぁ!
この間ものの5分である。
そして、手持ちの現金がなかったため、ATMがあるお店までマフィアの原チャに2ケツしてもらう僕。
「なにこれ」と思いながらも仲良く2ケツし、修理代3万円を渡し、6時間の拘束からついに解放されました。
本当に疲れたけど、今となってはネタにできるほど良い思い出です。
タイで頻繁に起こっているジェットスキー詐欺と対策方法
タイのパタヤやプーケットなどで頻繁に発生している「ジェットスキー詐欺」。
僕らは本当にぶつけて破損させてしまったのですが、破損させなくても「エンジンが故障した」「こんな傷なかった」とイチャモンつけてお金をぼったくってこようとするみたいです。
タイでは免許が不要だからと、乗ったこともないのにジェットスキーに乗るのは止めましょう。
どうしてもジェットスキーが運転したければ、旅行会社や日本の代理店を通して申し込みましょう。
1.タイで旅行中トラブルに遭ったら警察ではなくツーリストポリスへ
先にも書きましたが、タイの警察はグルです。
警察にお金を渡さなければ助けてくれません。そうゆう国です。
警察ではなく必ず「ツーリストポリス」へ連絡してください。
なんとかしてくれます。なんとかなりました。
しかし、マフィアたちに「ツーリストポリス行きたいんやけど」といっても偽物のグルのところに連れてかれる可能性があるので、ホテルの受付や旅行代理店のスタッフに呼んでもらいましょう。
2.情報は事前に集めておく。常に危機感をもって海外旅行へ
海外旅行は非日常です。日本では体験できないことが多く待ってます。
ハメを外すのは結構ですが、常に危機感をもって油断はしないようにしましょう。
また自分が訪問する場所の事件・事故などは改めてサーチしとくといいでしょう。
自分は「海外旅行は下調べ何もせず行くのが面白い」と勘違いしてた結果こうなったので、みなさんはそうならないように。
今回助かったのは、「ネットを使って対策を情報収集できたから」です。
モバイルWIFIなど、ネット環境の準備をしてなかったので、結果6時間進まない議論をすることになりました。
海外旅行でインターネットは命です。これはガチです。
ネットさえ使えればこういったトラブルに巻き込まれてもスマホでググれば、有名な詐欺・トラブルであれば対策やアドバイスが出てきます。ですのでいつでもネットは使える準備を。
スマホをSIMフリー化させて現地のSIMカードを入れるか、モバイルWiFiをレンタルするのがいいでしょう。
3.日本人の悪い癖は「断れない」所。泣き寝入りせずに対処しよう!
日本人の悪い癖はおかしいことを「しょうがない」と諦めること。面倒なことやトラブルはすぐにお金を払って終わらせようとするところ。
日本人は世界の”カモ”です。
全世界の人はそれを知ってるので日本人を狙って様々なぼったくりや詐欺をふっかけようとしてきます。嫌なことはしっかり「NO」という勇気を。
ピストル辺りが出てきたら諦めましょう←
もしすでに支払ってしまったら
この記事に触れる前に多額の金額を支払ってしまったのなら、支払ったことが証明できる領収書、事故現場の写真、相手の会社名などを「十分か」ってくらい抑えておきましょう。
海外保険に入っていれば、その内容にもよりますけど、保証される可能性はあります。
最後まで諦めないでください。
ではではこれから海外行く人は楽しんでくださーい!