2017年1月18日、札幌にてプロ無職るってぃとプロブロガーあんちゃ共催で開催された「クソマジメキャリアナイト」。
自分の成長のためにクラウドファンディングで54万円を調達し、ITの最先端を視察したるってぃが語る「日本とシリコンバレーとの決定的な差」とは?
シリコンバレーで感じた日本との大きな3つの違い
1.チャレンジ精神旺盛
るってぃ まず1つ目に感じたのが、とにかくチャレンジ精神旺盛だなと。労働人口に対する起業率が日本は5.2%。これに対してアメリカが12.3%。ここで2.5倍の差があります。54万3000社の企業がアメリカでは毎月生まれています。
- プレファンディング
- シードラウンド
- シリーズA
- シリーズB
- シリーズC…
と段階を踏んだ言い方をしますが、シリーズAまでいけるのがわずか3%、97%は潰れています
サービスを作って発表するまで3%しかいないんです。ですので「失敗なんて当たり前じゃん」って感覚だそうです。
たとえ失敗しても誰も見捨てないし「早く成功するためにはどんどん失敗してください」という風潮があります。だからそういった頑張る人を、応援するような環境が整っています。
2.発信の重要性と環境
るってぃ 2つ目が「発信の重要性」。
アメリカの人は「こんなサービスを作りたい」「こんな人生を歩みたい」って思った事や実現したい目標をとにかく発信します。
向こうではピッチとか、ピッチレートと言うんですけど、「僕こんなサービスを作ってこんなことをしたい」って事を投資家に向けて発信するんです。
まず発信しないと、その人が何をしたいか分からないじゃないですか。だから「その夢を応援してあげる」と投資家の人がお金を出してくれた、応援してくれたり、協力してくれる人が集まってくるんです。とにかくアメリカの人はピッチをする。
これは起業家の育成所(インキュベーションシセツ)のような所に行ったのですが、ピッチ用のステージがあります。ここでみんなが発信します。
スタンフォード大学も行かせてもらったんですが、ここにも発表用のステージがあって、昼休みに誰かが常にプレゼンしてるんだそうです。聞いた人が「それ面白そうだな。話をしてみよう」ってなる。とにかく発信する。
施設には動画撮影スタジオもあるんです。やりたいことがあるんだったら動画を撮って、YouTubeで発信しなさいって。発信するための環境も整っているんですよね。
3.生産性の高い多様な働き方
るってぃ 3つめが「多様な働き方」。
サンフランシスコの人は16時に仕事が終わる。仕事の後の時間は好きなことをする。後はリモートワーク。パソコンがあれば会社に来なくていいし、気分で出社しても、カフェで仕事してもいい。
そしてパラレルキャリア。要は副業がオッケー。日本の企業はほとんど副業が禁止です。アメリカでは本業のタスクさえこなせば、副業もOKです。
この3つ、「チャレンジ精神旺盛」「発信の重要性」「多様な働き方」。これはアメリカに行って日本と違うなと大きく感じたことです。
世の中には4種類の人間がいる
それで、シリコンバレーで、世の中には4種類の人間がいるという話を聞きました。
るってぃ 上の線が意識、右が意識に対する実装力。まず左下「意識も低ければ行動もしない人」。これはもう話になりませんね。そして「意識高くても行動をしない奴」。口癖のように起業したい!カフェやりたい!って言う。「したいしたい」と言っているのに全く行動しない人、これも話になりません。
そして右上の「意識も高くて行動もする人」。これは「リーダー」と言われる人達で、イノベーションを起こしていくような人。
悪い言葉ですけど、右下の「バカ」。
「バカ」は意識は低いんですけど足が動く。行動はするんです。計画の立て方や甘い部分があったりするけど、ちゃんと行動はする。
「バカと天才は紙一重」「世の中はバカが変える」なんてよく言うけど、このバカを上に引き上げること。それがシリコンバレーの課題だそうです。
日本人は「バカ」にすらなれていない
るってぃ 僕が思うに、日本人はまずバカにすらなれていない。
あんちゃ 確かに!
るってぃ うん、僕からの偉そうなアドバイス1つ。バカになってください!無職からの上から目線(笑)
まずバカを目指せと。まぁ僕もそうだったんですけど、大学入ったら勉強もせず飲み会で毎日ウェイウェイする。口癖のように「仕事辞めたい」とか「こんな会社を起業したい」って言うくせに、行動が伴ってない人、多すぎるんですよね。
だからまずバカになりましょう。行動してれば上(リーダー)に引き上げるような人に会えるんですよね。
僕も独立して1年で、よく分かんないまま走ってきました。行動してれば応援してくれる人に出会えるんですよね。なので皆さんもバカになってください。