これがテレビの「当たり前」なら、もういいやと思った

昨日AbemaTVに出演しました。見てくださった方々ありがとうございます。すんごい楽しかったし、良い経験できました。

放送はこちらのリンクから観れます(登場は1時間1分からです)

 

そして、放送の中で僕の密着動画が10分ほど流れるのですが、この密着を通して感じたこと、そして放送された内容に関して思うことが死ぬほどありまして、思うまま書き連ねたいと思います。

 

平気で時間を奪われる

テレビの制作現場を見てないので、現場にいる人たちの熱量や仕事に対する意気込みを知りません。その上での意見ですが、もうめちゃくちゃ時間奪われます。

基本的にスタッフさんからの連絡はほぼ電話でした

 

普段はカフェで作業してることが多いのですが、電話だと周りのお客さんの迷惑になってしまうから一旦席を外すし、そのせいで作業もストップしてしまうし…一回インスタライブ中に電話かかってきたときはマジでキレそうでした(途中でライブ配信が切断されてしまう)

しかも電話が…1回1回長いんですよ…そのスタッフさんの能力なのか分かりませんが、質問内容もイマイチ意味がわからない(抽象的すぎて理解できない)のが多く。

これまで色々取材など受けてきましたが、これほど「ん?どうゆうこと?」と聞き返したことはありませんでした。マジで内容と意図が分からない質問多すぎました。

その結果としてなのか、一部誤った情報や表現が放送されていて、スタジオではじめてVTR観た時は違和感しかなかったです。年収じゃなくて年商な…!

それと電話で送って欲しい素材の指示されるのですが「テキストでよくない…?」と思うことが多々!電話内容漏れたりするし、絶対テキストの方がいいと思うんだけどなぁ。

ちなみにこの電話、放送日当日まで続きした。すごい。直前まで編集追い上げる、プロだなぁとも思うけど、逆にこっちとしてはしんどかったです。笑

そしてさらに…。

番組の放送は21時からだったのですが「ボイスオーバー(声収録)撮りたいから20時に来てくれませんか」と言われ、こんなギリギリまで編集するのかよマジかよ…と思いながらも20時にスタジオ着いて連絡したら

「今から迎えいきますね〜、あとボイスオーバーの件、やっぱりナレーターさんの方が良いということになったので、なしでお願いします」

とか普通のトーンで言い出して「ハァァァァァァァ???」みたいな。

最後の最後までイライラさせられっぱなしの2週間でした。正直昨日の本番を迎えた時の感想は「やっと解放される」でしたね。

他の人の時間も奪ってしまった申し訳なさ

そしてこれ、僕だけならまだいいんですが、自分の周りの人の時間を奪ってしまったことにめっちゃ申し訳ないことしたなって思ってて!

「僕についてどう思ってるか」みたいな感じで、周りの友人たちに取材してもらったのですが、そのひとつひとつ聞く時間が長い…

最初僕もみんなも「まあ5分くらいやろ」と思っていたら平気で30分〜1時間質問されてて、横で話を聞いてて申し訳なさでいっぱいになってきました。

そして取材を受けた友人たちも「質問の意味分からないこと多かった」「誘導尋問みたいな感じで不信感残った」と。

あと!!!!友人の名前の表記とかいちいち「ん?」と感じるところが多くてなんだかな〜って感じです。不快な思いした方申し訳ないです。

※テレビ業界の方から「普通出演者の時間を奪うような事はしないので、正直制作スタッフの能力の問題だと思う」という意見をいただきました。

ほかのテレビに出たことある人からも「電話は最初だけで、あとはメール。時間奪われることもなかった」と言ってたので、番組やそこに関わってる人と風習によって全然違うと思います。「テレビ業界全体」で一括りしてるわけではないので悪しからず。

断る強さが欲しい

たった10分のドキュメンタリー映像のために、たくさん映像撮ってくれてクオリティの高い映像を作ってくれるのは本当にありがたいことです。

それは僕みたいな個人にはできないことであり、テレビの強みだと思います。

だけど、いつ何が使われるか分からない中でそれを続けられて不用意に時間だけ奪われるのは、精神衛生上良くないと感じました。

もし自分に自信や、自分の力で培った発信力があったら、こんな思いはしなくてよかったのに。本当に友人各位には申し訳ない気持ちでいっぱいです…!

もっと強気な態度でいってもよかったんだろうけど、「もう呼ばれないんじゃないかな」とかそういうアレが出てしまったのと、なにぶん初めての経験だったので、「嫌なことは嫌」と言うことができませんでした。

精進します…押忍。

テレビ業界の風習も働き方も変わっていって欲しい

テレビってこんな感じなのかなー。タレントさんやテレビに出る人って、こういうのに耐えるのが仕事であり、プロなのかなー。

「ここは大きく伝えたい」という、内容のテーマとなる部分も、二転三転して、本番の楽屋で台本渡れた時「お、おう…そう来たか…」と思いました。

 

全然思ってたのとちゃうやんけー!こんなん伝えたいことの3ミリ程度にしかすぎんわ!

2週間イライラしっぱなしで、「まあ本番の放送内容が良ければ報われるだろ」と少しでも期待していた自分が甘かったなぁと。

まあまだまだひよっこな僕を取り上げてもらえるだけでもありがたいことなんですけど、もしこのコンテンツの作り方がテレビ業界の「当たり前」や「普通」なのであれば、もう僕はいいかな、って感じです。

もともと「日本で良し」とか「当たり前」とされている働き方に嫌気がさしてこの生き方をしてるわけだし。

もちろん、もっと自分の生き方を広めたいからメディアには出たいのは本心だけど、こんなに配慮なく時間が奪われるなら、そしてそこに対してストレスを感じるくらいなら、もういいかなぁって。

自分の考えを自分の言葉で発信して、自分の手で発信力を高めるのみです。

田舎出身の僕からしたらテレビは憧れの世界で、子供の頃はあそこが全てでした。高校生の時からずっと見てたケンコバさんたちと話すことができて、本当に嬉かったです。

ただ、めちゃくちゃ楽しみにしてただけに、度重なる取材にだんだん楽しめなくなって、本当の意味での本気を出せなかったのが悔しい。

 

自分は取材する立場でもあるので、まずは「インタビュイー(とその周りの方々)の時間をいただいてる意識を前提に持つ」こと、そして「楽しませること」を忘れないようにしようと思います(あと取材の意図や、事前の質問共有も徹底しようと思った)

まとまらないまとめ

という、テレビに出れて感じたことや次に活かそうと思った話です。僕はテレビは悪いとは思いません。むしろどんどん発展して、面白い番組を作って欲しいです。

ただ、「そういう配慮が欲しいな」と思った次第です。より、テレビと、その業界が良い方向に進んでくれればいいな〜。

まあ、この程度でヘコたれてたらダメなんですけどね。

色々と勉強なりました。そして、小川アナがむっちゃくちゃ可愛かった。

そういう視点でよかったら放送観てください!6日間だけこちらから観れます!

 

2019年12月 追記

Abema TVに出て1年経って思うこと」という記事を書きました。