ライブストリーミング時代に求められる本当に面白い人材とは

先日僕のLINE@に届いた質問がこちら▼

これからの日本で、ライブストリーミングが流行ると思いますか?
また流行るとるってぃさんも読んでいるとしたら、 るってぃさんの活動が「ブログ→YouTube→ライブ配信 」と主力が移ってく可能性はありますか?

これに対する僕の意見は「流行る」で、特に今の10代を中心にライブストリーミングが主流になっていくと思います。

そして通信インフラが4Gから5Gになった時、さらにはライブ世代の年齢が10代から20代になったタイミングで大流行するのではないか、と読んでます。

特に今の中国ではライブ配信系サービスの勢いがすごく、アメリカでも流行しております。ただのライブストリーミングだけでなく「ECサイト+ライブ」という組み合わせが様々な業界で起こると予想。

出典:中国越境ECにおける動画ライブ配信、生放送の重要性と4つのコツ

LINEすらもめんどくさい。「ネットで常時繋がった世界」

今日本ではインスタのストーリー機能(ライブではないが、リアルタイムに近い体験共有)が特に人気で、10代の連絡手段がLINEのメッセージからインスタのDMに連絡手段が移り変わってるとの声も聞きます。

 

インスタを本名でやってる子なら検索すればいいし。あと、友達になるのって、だいたい「友達の友達」だから、勝手に「友達かも」って出てくる。

そういう、いつのまにかインスタでつながって、なんとなく連絡をとりあう感じになってる。LINEだと「交換しよう」ってやらないといけない。

ツイッターですか? ツイッターは周りの子は全然やってない。わたしも何ヶ月もほぼ開いてない。ツイッターは文字ばかりで疲れるんですよ。

インスタはパッと見ただけで伝わる。ツイッターが新聞か雑誌だとすると、インスタは写真集みたいな感覚ですかね? それくらい違いますよ。

出典:インスタ女子が語る「LINE衰退説」 ストーリー起点からの「脱線おしゃべりDM」がチャットアプリの入る隙間を潰している話。

この「いつのまにかインスタでつながって」というのが大事な部分。

あれだけ手軽に送れるLINEすら衰退しているというのだから、今後私たちが求めるのは「ネットを使った常時接続された世界」ということ。つまり、誰かといちいち連絡先を交換してメッセージのやりとりすら介さない状態。

これは日本のライブ配信サービス「SHOWROOM」を作った前田さんが著書で語っていた「友達の家にいるのに、話さず漫画を読んだりゲームしてる状態」というやつ。

友達の家にいるのに特に話さない、けれど何かあったらすぐに話しかけられる絶妙な距離感。

今までオフラインでしかそれはできなかったけど、通信環境が5Gに入れば「ネットで世界中の誰かと常時繋がった状態」というのはありえない話ではありません。

たまに、何かを話すわけではなく化粧中暇だからライブ配信する人、仕事の作業風景をただライブ配信してる人を見かけますが、イメージ的にそれを1日中やってる感じです。

ライブで求められてるのは「不確実性」と「コミニュケーション」

なぜライブ配信がおもしろいのかというと、「不確実性」「コミュニケーション」の要素が大きいからと言われてます。

インターネットがない時代、テレビや新聞などのマスと個人は完全に別れた存在で、「一方的に発信される状態」にありました。

それがネットが発達し、ブログやYouTube、SNSを使って個人がだれでも発信できる時代になりました。

テレビがクオリティの高いコンテンツを発信する中で、個人が身近で親しみやすいコンテンツや、テレビではできない体験を発信する。それが今の時代です。

しかし、発信される内容は「編集されたコンテンツ」、つまり作り込まれた世界。それを生まれた時からiPadで見せられてた世代は確実に飽きが来るはず。

ライブストーミングが求められいる可能性のひとつとしては「不確実性」が挙げられます。ライブは編集で完成されたコンテンツではなく「何が起こるかわからない」不確実性を含むコンテンツです。

Googleは「他人の成功・失敗談」を、YouTubeは「いつ何が起こるか分からない」動画を評価する

人間は不確実性を無意識的に求めるため、その要素を含ませることが成功の秘訣となります。

そしてもうひとつが「コミュニケーション」。編集されたコンテンツでは、動画やブログを見たユーザーがコメントを投稿し、それを発信者がリプライしたり、質問に答えるなどが普通でした。しかしそれにはタイムラグが発生します。

出典:中国「ライブ動画の女王」たち、高収入の源泉は

ライブストリーミングであればユーザーの質問やコメントがリアルタイムで返されたり、人気の配信者になると「放送中にコメントを返してもらえるのがステータス」になるので、ユーザー側の課金やリアクションなど、リアルタイムのコミュニケーションが発生します。

ライブストリーミングが主流になるなら、「おもしろい奴」が強い

仮にこれからライブストーミングが流行し、ブログやYouTubeを越す主流SNSになったとして、どういう人が求められるかというと

  • 不確実性に対応できるアドリブ力を持つ人
  • 人を惹きつけるスキル(トーク力や歌唱力など)を持つ人

つまり総合的なコミュニケーション能力が求められるのでは、と考えます。今も、世の中にある情報を上手く編集し、おもしろいコンテンツに変えて発信できる人が強いです。

ミュージシャンよりDJが、料理人より食べ歩きしてる人が儲かっている

まだこの「DJ最強時代」が続くと思いますが、上手く編集されてない不確実性とコミュニケーション性が高いライブ配信がSNSの一つの選択肢として台頭してくると予想します。

インターネットの登場によって対面のコミュニケーションを必要としないテキストカルチャーが旺盛しましたが、5Gで人が常時ネットで接続された動画/ライブストリーミングの世界では、次第にそういった能力が必要となってくるんですね。

というわけで、これからライブストリーミングを含めたこれから求められる強い人について長々と書きました。

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