シリコンバレーの企業を取材して衝撃を受けた「好きなことで生きる」ための7つの考え方

クラウドファンディングで54万円調達し、シリコンバレーまで取材して来ましたるってぃ(@rutty07z)です。

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Airbnbで働く知人に紹介して頂き、シリコンバレーに駐在する富士通の丸山さん宅に滞在。現地の企業を案内して頂きました。

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本当にその節はありがとうございました(切実)。

8企業・1大学を訪問し、そしてシリコンバレーで生きる人々に取材させて頂き、ワーク・ライフスタイル、思考、使われているサービスと暮らし方に、日本と大きな違いを感じました。

そこで僕が感じたシリコンバレーと日本の働き方や、そもそもの考え方の違いをまとめてみました。

これが今のシリコンバレーと日本の差です。興味のある方はもしよかったら見てください。

ちなみに今回訪問したシリコンバレー企業・大学一覧です。

  • B-Bridge
  • 富士通
  • PLUGANDPLAY
  • Airbnb
  • wework
  • Google
  • メルカリ
  • LUCASFILM
  • スタンフォード大学

1.どんどん失敗しよう。チャレンジ精神の旺盛さとそれを支える環境

これは取材した誰もがおっしゃってたことです。

アメリカでは毎月530,000社ものスタートアップが誕生し、そのほとんどが消えていく…を繰り返します。

4億円をシリコンバレー界隈のスタートアップに投資するOpt Venturesの坂本さん。

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資金調達を終え、シリーズAに行けるのはたったの3%と言われてます。

つまり、失敗することの方が当然のこと。

そして向こうの投資家は「どんどん失敗しろ!早く失敗しろ!」と言います。

失敗することは何も悪くないことで、その経験から学んだことを次に活かせば良いだけ。一番悪いのは「行動しないこと」です。

シリコンバレーでは1度の失敗で笑う人はいません。ひたすらトライアンドエアーの繰り返しです。

日本はシリコンバレーに比べ「失敗したらどうしよう…」というネガティブな気持ちを抱く印象がどうしてもあります。どんどんチャレンジしましょう。

2.発信が重要。実現したいことがあるならどんどん発信しろ

そして実現したいことを叶えるために、シリコンバレーの若者はとにかく発信します。

発信しなければ応援してくれる人は現れませんし、投資家はお金を出してくれません。結果、夢も叶いません。

向こうでは発信することをピッチ(ピッチレート)と呼び、ピッチするための環境も充実しています。

こちらはインキュベーションスペース「PLUGANDPLAY」の中です。投資家にプレゼンするためのピッチスペースがあります。

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また発信用の動画を制作するためのスタジオなんかもあります。

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こちらはスタンフォード大学のキャンパス内。

登壇スペースがあり、学生がピッチを行います。そしてたくさんの人が見れるように、開放的な空間になってます。

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ここでは「学んだことをアウトプットするための発信」ではなく、「俺たち世の中面白くするために、こんなことしたいんだ!」と発信するための場だそうです。

僕も散々ブログで、「これからは個人がどんどん発信していくべき時代」と語ってます。

【ブログ】自分の夢を叶えるための方程式と発信力の重要性

自己中に自分を発信しろ!レールを外れた無職が夢を語るとどうなるか証明する

現にブログを通して発信を始めたことで、たくさんの夢が実現してきてるし、この渡米のためのクラウドファンディングでも54万円をファウンドすることができました。

まだまだ日本では、発信すれば「意識高い(笑)」と言われる風潮がありますが、夢や自分の好きなことを自由に伝えられる寛容な社会を目指せないかなと感じました。

3.最新のサービスを活用して、便利で豊かな生活へ

世界一家賃が高いことで知られるサンフランシスコ・シリコンバレー。そこで暮らす人々はどのような生活をしているのか。

そもそも「YOLO」という生き方が本当に実現されているのか、それを自分の目で確かめにシリコンバレーにやってきました。

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まず現地で感じたのがシェアリングサービスが非常に充実しているとういこと。

例えば家賃30万円する部屋に住んでいるのであれば、余っている部屋をAirbnbで貸し出し、高い家賃を補います。

そして購入費用+維持費がかかる車も、あえて「所有しない」という選択も可能です。

Uberは配車依頼をすればものの5分で駆けつけてくれるし、料金もタクシーの半分〜3分の2ほどです。

またZipcarを使えば手軽に格安で車をレンタルできます。ガソリン・保険込みで1時間10ドルほど。

Uberも通勤時間帯の乗り放題プランを発表するなど、シェアリングエコノミーの活用により、所有してリスクを背負うよりも共有するフェーズに入ってきてることがわかります。

その他にも、お手軽価格でランチをテイクアウトできるMealpalやオフィスまで料理を届けてくれるUberEATS。

友人間でお金の貸し借りや、割り勘分を清算するときはVenmoが素晴らしすぎると語る、B-Bridgeの槙島さん。

車が多く、駐車場を見つけるのが大変なサンフランシスコでは、Luxeを使えば希望の場所までスタッフが車を駐車してくれて、希望する場所で車のピックアップが可能です。オプションで洗車やガソリンの補充もOK。

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シリコンバレーは目まぐるしいスピードで最新サービスが生まれ、人々の生活を便利で豊かにしています。

日本では法律や規制など「ルールを守る」ことに捉われて「ルールを作ろう」としません。

だからAirbnbやUberの参入すら遅いのです。その間にシリコンバレーではどんどん新たなサービスが誕生し、人々の生活を便利で豊かなものにします。

4.基本副業・在宅ワークOK、働き方が超フレキシブル

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weworkオフィスにて。絶景を目の前に人をダメにするソファで仕事してる人が衝撃

今回シリコンバレーで訪問させて頂いた企業、そしてお話の中で出てきた企業のほとんどが、働き方が超フレキシブル。

基本的に在宅・リモートワークOKの企業が多く、フレックス制で好きな時間に出社して構いません。

そして基本的に副業(パラレルキャリア)もOK。

タスクさえこなし業務に影響しなければ、好きなことをさせてくれます。

サンフランシスコ支社のメルカリでエンジニアとして働くかたわら、プライベートで他のエンジニア仲間とプロジェクトを進める今井さん。

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シリコンバレーの人は健康志向が高く朝が早いそうで、7時には仕事を始め、16時には帰るそうです。プライベートを大切にする「アフター4」の充実です。

一方日本はどうでしょう?

語る必要もなく、まだまだ「多様な働き方」に対する理解は進んでません。

副業禁止で幸せになれない日本人たち

5.広がりつつあるギブ&ギブの精神

「ギブ&テイク」という言葉はみなさんご存知かと思います。

しかし、一部のシリコンバレーでは「ギブ&ギブ」の精神が広がりつつあるというのです。

例えばオフィス環境と働き方。

オフィス環境や食堂、福利厚生といったサポートを充実させることで、社員のモチベーションは上がり成果として帰ってきます。

Googleのオフィスにはなんとボーリング場がありました。業務時間中でもリフレッシュに使っていいとのこと。

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「世界の働きたいオフィスランキング」1位のAirbnbのオフィス。こんなオフィスだと出社もワクワクしますね。

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また、スタートアップとは必ず1度目は会ってくれる投資家もシリコンバレーには多いとのこと。

こうした精神性は参考にしていきたいですね。

6.垂直統合からオープンイノベーショーンへ

垂直統合という言葉をご存知ですか?

企業が商品の開発・生産・販売を自社で一手に行うこと。コスト管理の徹底、技術漏洩の防止、業務範囲の拡張などの利点がある。

引用:コトバンク

超簡単に言えば「企業秘密」ってやつですね。

しかし、シリコンバレーでは逆にオープンイノベーションが進んでるそうです。

オープンイノベーション(英: open innovation)とは、自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家などが持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや革新的な研究成果、製品開発、サービス開発につなげるイノベーションの方法論である。

引用:Wikipedia

企業が技術などをオープンにして、一緒に面白いことしていこうぜ!というニュアンス

普通企業は、自社の利益を追求するために技術は秘密にしておきたいものです。

しかしそれをあえてお互いオープンにして共有することで、イノベーションを起こしていく考えです。確かにその方が消費者にとってはより良い商品やサービスが生まれ、生活が豊かになります。

この「オープンイノベーション」の考えが、今シリコンバレーでは進んでいるというのです。

例えば、訪問したwework。

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wework内に入っているスタートアップのオフィスは全て透明。中の様子が丸見えです。

weworkにオフィスを構えることの最大のメリットは企業同士の横の繋がりが生まれること。これがオープンイノベーションの考え方です。

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7.ハードウェア(外観)ではなく、ソフトウェア(中身)が重要な時代

そしてシリコンバレーの企業を訪問して気づいたのは、彼らが用意するのはハードウェア(外観)だけではなく、ソフトウェア(中身)も一緒についてくるということ。

例えば今東京を中心に人気の「コワーキングスペース」は、場所の提供(ハードウェア)です。

月額利用料金を支払えば、「アクセスの良い立地で作業ができる場所」を提供してるだけで、そこを利用している人同士の交流は基本生まれません。

しかし先ほど紹介したweworkや、インキュベーションは単なる作業スペースを提供するだけでなく、入居者同士の横の繋がり(ソフトウェア)を重視してます。

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ホームシェアリングのAirbnbは単なる宿泊スペースだけでなく、ホストとゲストとの交流を提供したことによって世界でシェアを広げました。

今シリコンバレー発でシェアを広げているサービスや企業を見てみると、ハードウェアにプラスした、その先のソフトウェアが重要になっているのが分かります。

シリコンバレーと日本の思考と働き方の7つの違いまとめ

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  1. どんどん失敗しよう。チャレンジ精神の旺盛さとそれを支える環境
  2. 発信が重要。実現したいことがあるならどんどん発信しろ
  3. 最新のサービスを活用して、便利で豊かな生活へ
  4. 基本副業・在宅ワークOK、働き方が超フレキシブル
  5. 広がりつつあるギブ&ギブの精神
  6. 垂直統合からオープンイノベーショーンへ
  7. ハードウェア(外観)ではなく、ソフトウェア(中身)が重要な時代

実際に僕がシリコンバレーの企業と、そこで暮らす人々に現地で取材し、仕入れてきた情報です。

ワークスタイル、ライフスタイル、思考、サービス…これら全てにおいて日本との違いを実感しました。シリコンバレーでは、自分の好きなことをする「YOLO」の考えが浸透していたように感じます。

「必要なこと」はしてるけど「好きなこと」はしてない日本人

これを読んで自分の今の働き方・生き方に焦りを感じるのか、「行動してみよう!」とキッカケになるのか、何か感じてくれたことがあれば嬉しいです。シリコンバレーまで行った意味もあります。

僕自身の話として、来年以降も世界を視野に面白いことを始めて行こうと思ってます。すでに2つほど、シリコンバレーをきっかけにヒントを得た事業が見えてきました。

来年もバンバン自分のやりたいことを発信しつつ、実現するために行動に移して行こうと思ってます。