東大生を生み出す親の教育方法が学びしかなかった

前回の記事では「現役東大生が教えるノート術と勉強法」について紹介しました。

東大生の勉強法や視点は生活で応用できるシーンが多いと感じます。

前回はノートの取り方や勉強術がメインでしたが、今回は「どうやって育ったたら東大に行けんじゃい?あぁぁぁん??」という疑問から、家庭内教育について現役東大生に聞いてきました。

東大生を生み出す親は「勉強しなさい」ではなく、子供に興味を持たせる話し方をする

東大生って親から「勉強しなさいと言われたことがない」みたいな話聞きません?

実際に現役東大生3人に聞いてみたところ3人とも「言われたことがない」と回答。ちなみに僕は勉強しろしろ言われてたし、言われる度にイライラしてた記憶あります。笑

「勉強しなさい」という押し付けではなく、「〇〇を勉強してみたら××が伸びるけど、どう?」みたいな「子供に興味を持たせる話し方が上手かった」と語っていました。

子供をレールに乗せるまでの親のリサーチ力

ある東大生が「親には勉強しなさいと言われたことはないけど、レールに乗るまでの情報収集はめっちゃしてもらった」と語ってました。

受験に向けて予備校を探していた時、親が自分に合う予備校を徹底的にリサーチしてくれたそうです。

前回の記事でも紹介しましたが、実は東大生を生み出す親も情報収集のプロだったと。この親にして子あり。

子供が勉強することに興味を持ったら、パフォーマンスを最大限発揮できる環境を整えること。そして整えるための情報収集を惜しみなくすること。

これが東大生を生み出す親の教育方法の基本だと感じました。これ仕事でもなんでも言えますよね。

テストの点数など「結果」に対して口出しするのは絶対にNG

テストで悪い点数を取ったら叱られるみたいなイメージあるんですが、「結果に対して口出しするのは絶対にNG」と東大生たちは語ってました。

なぜなら、テストで悪い点数を取った本人がその辛さを理解してるからだそうです。そこに対して親がまた何か言ってしまっても、逆効果だと。

親が子供に対して注意すべきは「過程」や勉強への「姿勢」の部分。

例えば試験が近いのにゴロゴロしてたり遊んでたりしてたら、注意をする、とのこと。

う〜ん参考になる。

東大生の親は勉強への監視はしない。自発的に監視させる

もうひとつ面白いな〜と思ったのが、とある東大生が「親に勉強してる姿を見せろと言われてたわけではないけど、あえてリビングで勉強して監視させていた」と言ってました。

つまり、親は別に何もしなくていいけれど、親が隣にいることで自分を律するというやつです。

親は子供の勉強を監視する必要は全くなく、むしろ、普段と変わらず接してくれることが大切だと。

その東大生は予備校でもあえて人目の一番多いところで勉強していたと話してました。

これは僕も共感。というか、Twitterやってる理由って人目に晒すことで自分を律することかも。なんだかミシェル・フーコーの「監獄の誕生」を思い出しましたよ。

受験期による親からの精神的な支えはやっぱり大きい

東大生にとって受験期における親はかなり精神的な支えになったそうです。

  • 栄養バランスの取れたご飯を毎日作ってくれた
  • 得意科目で1問解けなかっただけで保健室に運ばれるほど繊細だった子は、その度に親が遊びに連れてってくれた
  • 親が「お前ならできるよ」と何度も言ってくれた

という話が聞けました。

ドラゴン桜2に出てくる「東大合格必勝法 家庭の10ヶ条」思い出しましたよ。

出典:ドラゴン桜2 単行本5巻

10代という多感な時期の受験競争は精神的な疲労も半端ないと思うので、栄養のある食事やリフレッシュに遊びに連れて行ってくれるのはありがたすぎる。

それと言葉は「花に与える水」のようなもの。

親や周りの生徒の「◯◯なら東大行けるよ!」という言葉で、ノリで東大受験を決めた東大生も多いという話は前回も紹介しました。

受験生にかける言葉には注意を払いたいところです。

60分の授業より、その間の5分の雑談が人生を変える

個別指導塾の塾長がイベントでおっしゃってて面白いな〜と思ったのが「問題の解き方を教える60分の授業より、その間の5分の雑談に価値がある」という話。

受験に必要な知識を教えるのは正直誰でもできると。でも間にある雑談はその先生にしかできないし、実はその雑談がキッカケで「この教科面白い!」と興味を持ったり、東大受験を決める生徒がいそうです。

僕が話を聞いた東大生は中学3年生の時に予備校の先生から「ピタゴラスの定理が好きならこっちも面白いと思うよ」と、「フェルマーの最終定理」を紹介され、その本をキッカケに数学の世界に魅了され、いま東大の理系に通ってると。

塾講師のささいな雑談が、多感な時期の子供の将来を変えた例。そういうのは授業中からは生まれにくいんだとか。

つまり何が言いたいかと言うと、本当のやる気は感動から生まれるということ。

雑談が多い講師って保護者からすると煙たられるけど、実はそこに生徒のやる気を引き出したり人生を変える小さなキッカケが潜んでたりすると。自分もこういう経験あるのでよく分かります。

以上、「東大生のノート術を盗め!」で勉強なることありまくりでした!何か参考になれば幸いっす!