シリコンバレーでお会いした投資家が、「シリコンバレーで働く人と日本の違い」をたった一言で教えてくれました。
訪問したのはweworkの中にオフィスを構えるOpt venturesの坂本さん。
※weworkとは「ワークスペースシェアリング」の一種で、スタートアップ企業やフリーランサーがこのオフィスの中で仕事をしている
ベンチャーキャピタリストの放った言葉が、日本で生きる自分の胸にグサリと刺さりました。
坂本さん「ここが自由に使っていいドリンクスペースです。さて、このコップに書いてある言葉がweworkのタグラインなんですけど、意味わかりますか?」
るってぃ「『ALWAYS Do What You Love』、”いつも自分の好きな事をする”…ですよね?」
坂本さん「そう。日本人のサラリーマンはやってないですよね。『必要なこと』はやってるけど『好きなこと』はやってない。weworkの中で、嫌々働いてる人は1人もいませんよ」
大切なのは「好きなこと」のための「必要なこと」なのか
ご飯を食べて生活するためには、綺麗事抜きで「必要なこと」をしなければいけません。
大きな所で言うと「お金を稼ぐための労働」だったり、会社の中であれば「上司から振られたタスクをこなす」とか「税金をしっかり納める」など、数をあげればキリがありません。
しかし重要なのは、その必要なことは「好きなこと」のためにやらなければいけないことなのか、ということ。
このweworkで働いてるフリーランスの人やスタートアップは「作りたいサービスを作るために」「目指すライフスタイルを実現するために」働いています。
「シリコンバレーにはITの最新テクノロジーが集まってる」とか、「動いているお金の規模が日本と違う」と技術やお金の部分が比較されですが、僕が感じたのはシンプルに「常に自分の好きなことをやっているかどうか」だと感じました。
「必要なこと」はやってるけど「好きなこと」はやってない日本人
日本とシリコンバレーの差は環境だけではない、「好きなことを仕事にしている人間の数」にあります。
嫌々仕事をしている人と好きなことを仕事にしてる人のパフォーマンス力は、比べるほどもないでしょう。
サンフランシスコの若者に浸透しつつある「YOLO(You Only Live Once)」という考え方は、想像以上の説得力があるように感じました。
今の日本で、就職活動で「本当に自分の好きなことができる」企業に就職できる学生がどれほどいるのでしょうか。
就職した後、胸を張って「好きな仕事です」と言える社会人がどれほどいるのでしょうか。
「日本人のサラリーマンは『必要なこと』はやってるけど『好きなこと』はやってない、weworkの中で嫌々働いてる人は1人もいない」
この一言が、刺さりました。