「ブルーピリオド」が俺のためにある漫画じゃないかと思うくらい共感エグくて泣ける

「ブルーピリオド」また1巻から読み返してるんですが本当に泣ける…。絵をはじめてばかりのとき友人に教えてもらって見事にハマり、新刊出るたびに読んでるんですが、改めて最初の巻読んだら泣けますね。

美術に全く興味なかった高2のインテリヤンキーが芸術に目覚め、藝大現役合格を目指すというスポ根芸術漫画。

主人公の八虎に共感できること多すぎて、もはや俺のためにある漫画じゃないかと思えます。絵をはじめた理由もかなり似てる。(ちなみに俺が一番最初に感動した絵はピカソ笑)

自分の話で恐縮ですが、小さいころから割とクラスの中心にいて、友達にも恵まれ、家庭も特に問題なく大切に育てられたおかげで楽しい思い出ばかりなのですが

反面、空気が読めすぎてしまうことや、先回りして物事を考えたり、話術で本音を隠して向き合うことから逃げる自分が嫌になる時があります。

あとバリバリ情報発信してた2年前とかは褒められすぎると逆に虚しさを感じることも多く、それは言葉で巧妙に表現していた裏返しなんだろうなと今感じます。

何事も順調そうに見えて、手応えがない、心から生きてる心地しない。こういう虚無感って僕だけじゃない気がするんです。

だから、八虎が初めて絵を描いて「生まれて初めてちゃんと人と会話できた気がした」と泣いたシーンは共感しすぎて号泣です。一巻の、友人たちとサッカーの試合を見て喜びながら内心「この感動は誰のものだ?」と自問するシーンや「楽しいけどノリきれない自分がいるのもまた本当」もすごい分かる。

あと周りの登場人物の八虎に対する言葉が刺さりまくりっすよ。絵の天才・世田介くんが「全部持ってる人がこっち(美術の世界)に来んなよ」というシーンとか。龍二の「君は溺れてる人がいたら救命道具は持ってきても海に飛び込むことはしない」は死ねる。

途中、八虎が自分は凡人で、努力できることと戦略立てれることを自分の武器と受け入れるシーンがあるんですけど、心から共感です。

芸術って、全裸を晒すようでめちゃくちゃ怖いことも多いけど、純粋に話せるピュアな言語のような気もする。