なぜ人の経済活動は地球を傷つける方向にいくのか

現在通ってるアートトの「都市とエコロジー」という講座が面白かったです。

僕はこれまで環境問題に全く関心が持てず、未だにペットボトルとか買うし、昨日もプラカップのアイスコーヒー飲みながら授業受けてました笑。SDG’sとかめちゃくちゃ胡散臭いと思ってるタイプの人間です。

けれど、経済学的に環境問題を捉えるとこんなに面白いのだと知りました。「地球温暖化とかヤバいからとりあえず環境問題考えよう」ではなく「なぜ人の経済活動は地球を傷つける方向にいくのか?」という主題から考えてみるということ。

環境破壊が進んだ理由を端的にまとると「人が人以上の力を得たから」。つまり、人類が「エネルギーが欲しい」と思ったところから環境破壊がはじまってしまいました。

パウル・クルッツェンは産業革命以降のここ200年を「新人世」と呼びました。産業革命とは手仕事(筋肉)がエネルギー開発によって機械化することを指し、特に第二次世界大戦以降は急速的にこの流れが発展し、環境破壊も進んでいきます(グレート・アクセラレーション)

そしてもうひとつ重要なのが、中央集権と分断統治による「世界を全体として把握することの不可能性」でしょう。

人は植物の光合成のように自らエネルギーを生み出すことができません。農作物を育て、外部から植物や動物を取り入れることでエネルギー補給するしかない。つまりそれまでの人類のエネルギー開発は土地に依存していました。

それが石炭・石油、後の原子力の発見によって、土地の面積に限界づけられない無際限なエネルギー開発が可能になってしまった。かつて地球と一体化していた人類が、地球と分離しはじめた瞬間です。

膨大なエネルギー開発と分業制の確立。例えば石工は自分が割った石が最終的にどこに流れつき、どのように加工されて使われるのか分からなくなってしまいました。

つまり見えなくなったしまった。

そして、第一次世界大戦の時代へ…帝国時代、植民地化によって世界は分断統治されていきました。

イギリスの黒い雲を見てはじめに啓蒙を鳴らしたのが美術批評家のジョン・ラスキンですが、ラスキンの批評に反応するアーティストや哲学者がこのあと登場していきます。

この辺の本読もうと思います。

著:ジョン ラスキン, 原著:Ruskin,John, 翻訳:一郎, 飯塚, 翻訳:正身, 木村