追記:現在公開中の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のレビュー記事もあわせてどうぞ!!
こんにちは!るってぃです。本場ハリウッドのチャイニーズシアターで、スターウォーズ最新作「最後のジェダイ」観て来ましたぁぁぁぁぁ!


2年ぶりの新作ということでこの日をどれだけ待ちわびてたことか!!
その正直すぎる感想をスターウォーズファン歴12年、『ローグ・ワン』のレビュー記事において検索1位をとっていた私が書き連ねたいと思います。
そして「完全ネタバレあり」なので、これから『最後のジェダイ』を観るという方はご注意を!
それでは行きます!
スターウォーズを一度も観たことないという方はこちらの記事をどうぞ→【初心者必見】スターウォーズとは?各エピソード全解説と熱狂させる6つの理由
スターウォーズ8/最後のジェダイ あらすじ
『フォースの覚醒』のラストシーンで、万感の思いを込めてルークにライトセーバーを差し出すレイ。彼女をじっと見つめるルーク。そこに言葉はない。観る者の胸を感動で満たし、同時に様々な想像をかき立てずにはいられなかった、このラストシーン。――そして物語は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと受け継がれる。
伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとめぐり逢ったレイが知ることになる驚くべき真実とは? なぜカイロ・レンはダース・ベイダーを受け継ごうとするのか? さらには、レジタンスを率いるカイロ・レンの母親レイアと、ポー、フィン、BB-8らレジスタンスたちの新たなるミッションとは? そして、タイトルの“最後のジェダイ”が意味するものとは?――知られざる秘密が明かされるとき、さらなる謎が生まれる。
出典:スターウォーズ公式サイト
前作『スターウォーズ7/フォースの覚醒』の2年ぶりの続編となる今回の『最後のジェダイ』。
10年ぶりに新シリーズとして公開された前作の『フォースの覚醒』もハリウッドまで来て鑑賞したのですが、内容は正直「微妙」と感じました。
あれはオールドファンに向けた演出がちらほら嬉しかっただけで、カイロ・レンやスノーク、ポーやフィンなど、新キャラに魅力がなさすぎるのと(というか個性強すぎる旧世代を超えられない感)、新たな演出がスターウォーズっぽくなさすぎて、『あ〜なんかディズニーのものになっちゃったんだなぁ』という虚しさを感じた次第です。
正直もはや『別のスターウォーズ』というか、『エンタメ』という視点で観ていた自分がいました。
ただ、主人公のレイは大好き!超かわいい!スターウォーズ顔!デイジー・リドリー最高!!!
最後のジェダイに期待していたこと
ただ、『フォースの覚醒』はレイとルーク・スカイウォーカーが出会ったところで終わる(割と前作のラストの終わり方は気に入ってる)ので、ここからどうなっていくのは非常に気になるところ!
『スターウォーズ8最後のジェダイ』で僕が期待していたのは
- ルークがなぜ隠居生活をしているのか?
- レイの正体や両親は?
- カイロ・レンがダークサイドに落ちた理由は?
- ルークがカイロ・レンの教育に失敗した理由は?
- (急死したキャリー・フィッシャーの件もあって)レイア姫どうなるの?
- 結局スノークって何者?
という点。全体的に新シリーズのキャラは旧キャラに比べいまいちパンチにかけるので、今作の『最後のジェダイ』で全体的に輝いて欲しいという願いがあります。
また、3部作の2作目は物語を完結させる必要性はないためもっとも自由度も高く、シリーズ最高傑作と名高い『エピソード5/帝国の逆襲』のケースもあるので期待せずにはいられません。
などなど、前作の『フォースの覚醒』から残された謎や疑問点があったので、これらが解消されることを期待して『スターウォーズ/最後のジェダイ』を鑑賞してきました。
まあ結論先言うと、色々期待は裏切られるのですが☆
「最後のジェダイ」 許せなかったとシーンとここがおかしい!(怒り大爆発)
1.やっぱり色々と演出が許せない
今までのスターウォーズ作品では観られないカット撮りや演出が多々なされてると感じました。例えば
- ルークがレンのライトセーバーをマトリックスのように避けるスローシーン
- ハイパースペース突進の後の無音
- ルークがレンを殺そうとする回想シーン
ただ、こういう演出は『今までのスターウォーズっぽくないなぁ。チープだなぁ』と正直観てて感じました。なんか多すぎて寒いというか、しらけましたね普通に。
良い言い方をすれば『新しいスターウォーズの演出&挑戦!』なんだけど、全然イヤでした。笑
あとハイパースペースでデストロイヤーに突進するところは、『ついにやりよったか…!』と感じました。
2.やっぱりカイロ・レン色々しょぼい!メインキャラとして品なさすぎ
スターウォーズの魅力ってストーリーはもちろん、キャラクターもなんですけど、新シリーズ、特にカイロ・レンはひどい(フォースの覚醒の時から言ってる)。
ただのキレキャラだし、ダークサイドに落ちた理由しょぼすぎだし(ストーリー性なし)、顔はハリー・ポッター顔だし。
今作の『最後のジェダイ』で上記のダークサイド落ちた理由が解明され、魅力溢れるキャラにのし上がるかなぁとちっとでも期待していた僕がバカでした。もう全然ダサかった!!
3.スノークざっこ〜!ってかあいつなんなの?
カイロ・レンをダークサイドに落とし込んだ黒幕スノーク。前作の『フォースの覚醒』でちらっと出演し、旧シリーズのダースシディアス(皇帝)を彷彿とさせるラスボス感だったのですが、『最後のジェダイ』であっさり死亡。しかも弟子カイロ・レンの手によって。
そこにはエピソード6『ジェダイの帰還』のような、ダースベイダーが葛藤の上、ダースシディアスに半期を翻す感動描写はありませんでした。死に方もしょぼすぎるし…。
ってか結局スノークってなんだったの?あいつはなんの恨みがあって攻撃すんの?そこの描写ないよね?もうなんか色々ストーリー性がなさすぎて新シリーズには逆に驚かされるばかり!俺たちのスターウォーズが汚される!(老害)
そして、逆にダース・ベイダーがいかに悪役として魅力的だったか、今になって感じてます。
4.キャプテン・ファズマも結局なんだったの?
てかなに、こいつも死んだの?
フィンと確執あるっぽい演出で、チラッと顔も写って、結局爆発飲み込まれて死んだの?
割と前作の『フォースの覚醒』で活躍を期待しており(それでもスーパーかませ犬で死ぬほどがっかりした)、今作の『最後のジェダイ』の活躍は超楽しみにしてたのに、は、なにそれ?
キャプテン・ファズマ結局なんだったの?そこの描写よ〜〜〜〜〜〜!!!!
5.レイアがフォース使って投げ出された宇宙空間から戻ってくる
は?
もう正直劇場で笑いが出ましたよ。マジで。そのまま死んでくれたほうがなんかよかった気もするくらいだったよ!!!(ヤダけど)
クソ萎えました。フォースとは?宇宙とは?僕の中のスターウォーズが壊れかけそうな瞬間でした。
今作の『最後のジェダイ』ではこのレイア姫の件だったり、レイとカイロ・レンのフォースを使った意図しない繋がり、後述しますがルークの遠隔分身など、フォースの新しい使われ方が数多く登場します。
監督ライアン・ジョンソンは「フォースの原点回帰」という点にフォーカスしたしたそうですが、正直納得できない部分もありました。
6.ルーク結局死ぬんかい!なんで!!
今作『最後のジェダイ』の主役は完全にルークと言えるほど後半活躍しまくってましたが、レジスタンスの脱出の時間稼ぎのため、ファースト・オーダーの前に立ち上がります。
カイロ・レンとの戦闘シーンはまあいいとして、結果として『フォースを使って遠隔で操ってました』という見せ方(これには劇場から賛同の声が)。確かにめっちゃかっこよかった。けど
そのあと結局死ぬんかーーーい!って。
え〜別に死ぬ必要あった?自作の9まで出て欲しかった…。
7.けっこう笑いに走ってるシーンが多かった
今作の『最後のジェダイ』では旧来のシリーズに比べ、笑いどころが多かったように感じます。
それはそれで楽しいことなのですが、個人的に前作の『フォースの覚醒』のレイがルークにライトセーバーを渡すかっこいいエンディングシーン(今作の『最後のジェダイ』をとても楽しみなものにさせてくれた終わり方)だっただけに、ひょいとライトセーバーを捨ててしまうのは、なんかとても悲したったです。笑
一気にチープになりました。
8.ローズとフィンの恋愛
なにあれ?
組み合わせに違和感しか感じなかったし、ローズ逆に生きてしまってるから自作この恋愛物語どうなるの?
他のレビュー記事にもボロカス書かれてましたが、これおそらくディズニーのマーケティングなんですよね。スターウォーズって中国を中心としたアジアではいまいち受け入れられてないとこがあるので、そこを開拓していくためにアジア系の役者をメインどころに入れてます(前回のローグワンのチアルートもそう)。アジア系キャストのエキストラもめちゃくちゃ増えてます。
なんかその意図が見えた瞬間、作品がチープに見えてきますよね。これがディズニーに売却した代償か…。
「最後のジェダイ」は僕らに一体何を見せたかったのか?
ルーク・スカイウォーカーから見る「最後のジェダイ」
最初のスターウォーズが公開されたのが40年前の1977年。
19歳のルーク・スカイウォーカーはド田舎の故郷タトゥイーンを飛び出し宇宙を駆け抜けたかった。理想主義の少年は運命に導かれるようにフォースを学び、残酷な運命に立ち向かいながらも、ダース・ベイダーを救い、最後のジェダイマスターになります。
実はシリーズを通して見ると、ジェダイとしてのルークの活躍はそんなに多くないんですね
- 「エピソード4/新たなる希望」→デススターを破壊したが、ジェダイとしてではない
- 「エピソード5/帝国の逆襲」→ヨーダの元で修行するもダースベイダーに完敗
- 「エピソード6/ジェダイの帰還」→戦闘シーンも実はそんなに多くなく、ダースベイダーを救うことに物語の焦点が当てられてる
スターウォーズはルークが主人公と見せかけて、真の主人公はその父ダースベイダーですから仕方ないですが、これまで劇中では「見せ場」というものを作られて来なかったのであります。
今作「最後のジェダイ」で、隠居生活を送る何か逃げ腰のジェダイマスターとして登場しますが、それはかつての旧三部作の未熟なルーク・スカイウォーカーを見てる気がしました。
「やっぱりルークってこんな感じだよね(笑)、だからハン・ソロに人気とられたんだよ」がファンとしてはお馴染みの愛のある皮肉。
しかし、そんなルークがヨーダもオビ=ワンも成し得なかった、「フォースを使った分身と遠隔操作」という形でカイロ・レンの前に立ちはだかり、レジスタンスをピンチから救います。これはどこかジェダイとして中途半端な印象のあったルークが、かつてのジェダイマスター同等(もしくはそれ以上?)の偉業をやってみせた瞬間です。
ただこの技には莫大なエネルギーを要するのか、この後ルークもこの世から姿を消し、フォースと1つになりました。このシーンは何か感慨深いものがありましたね…。
今年でスターウォーズが公開されて40年ですが(つまりルーク・スカイウォーカーという人物が登場して40年)、ついにその40年の歴史をこのカッコよすぎる形で終えたのです。そして40年の時を経て本物の見せ場を作られるという。
そういう意味ではタイトル通り「最後のジェダイ」だったし、良かったと思います。
ルークとレイアという視点で見る「最後のジェダイ」
最初のスターウォーズの撮影以来、40年以上の付き合いのあるルーク役のマーク・ハミルと、レイア役のキャリー・フィッシャー。
「本物の兄弟みたいだった」と語るマーク・ハミルですが、昨年キャリー・フィッシャーが亡くなりました。
レイア姫役キャリー・フィッシャーの死から学んだ大事な2つのこと
スターウォーズファンであればあるほど疑問が深まる迷作
正直、「新シリーズはダメだと」僕の中で決定打にしましたね。もうアカンわ..新キャラが微妙すぎる。2年後のエピソード9はわざわざハリウッドまで行かなくていいかもと思ってしまいました。
とはいえ、追記した通り悪いところばかりではないので、普通に作品としては楽しめます。ひとまず、『スターウォーズ8/最後のジェダイ』の率直な感想でした!