情報はジャンクであり幸福と健康におけるリスク

「新しい時代のお金の教科書」「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」の著者、山口揚平さんの「人間2.0」という投稿が非常に興味深い。以下、Facebbokから引用です。

もう、大抵の日本人は、モノを欲しがらない。モノはなければないほど幸福だと感じることがわかっている。断捨離や整理術が流行る時代もすぎ、そもそもモノを作らず、身の回りにもモノの少ないシンプルな生活を送ろうとしている。もはやいくら安くてもテレビを買うのに躊躇する。邪魔になるだけだとわかっている。

ヨーロッパではモノをいかにつくらないか、に社会の焦点が向かっている。大量生産して船で運ぶなど考えない。必要に応じて村に一台ある3Dプリンタで個別に作るものだと思っている。これは当たり前の近未来の世界。

さらに、まだ明確には顕在化はしていないけど、生活に情報は少ないほうがいい、と感じている人も非常に増えている。今の経済の流れ、ビッグデータやIOT、AIやクラウドとは逆行するけれど、データは少ないほうが幸せだと感じる。文盲の方が健常者よりも幸せなことは検証されている。言葉の通じない国にいけば心がクリアになる。ノイズが少ないからだ。

情報はジャンクであり、幸福と健康におけるリスクである。数年前、僕達は、HDDの容量をたくさん求めていた。今、小さなUSBが8ギガバイト3000円で売っていても飛びつかない。今はハードディスクの容量を減らした方が安定した生活が暮らせるとわかっている。

それどころか、CPUやメモリといった頭脳系、さらにはネットワークなどの神経系からも遠ざかりつつある。これらデジタルによる擬似製品でなく、むしろアナログの世界で身体性を担保した方が幸せだとわかっている。

つまり、情報経済はすっかり終わりつつある。21世紀半ばには、情報は経済にならない。つまり、人々の幸せに直結しない。経済(需要)の方向は、「身体の自由度=健康」、「時空間の移動の自由度」に向かう。なぜなら、これらはこの3次元(物理的時空間)世界における自由度を担保するための、最終的な3次元的(物理的)な解決方法だからである。

つまり、タイム&スペースというこの物理世界の本質に関わる身体的拡張という直接的方法だからだ。しかしながら、さらに人類の経済的・全体的需要は「意識の深さと広さを広げること、意識の焦点を定点に合わせること、意識の次元的上昇」を達成するための様々なツール・トレーニング・知識の習得に向かうだろう。

なぜならこれこそが3次元の世界からの飛躍的離脱であり、次元的飛躍こそが、現在の3次元世界を自由にコントロールし、この世界を味わうための根本的な方法だからだ。我々の抱える3次元的諸問題の克服は、次元的上昇によってしか根本的には解決しないのである。そのようにして、意識の集約・統合こそが人類全体、そして個人の明確な目標であり、幸福と社会・経済システムの指標となるだろう。

出典:https://www.facebook.com/agewall/posts/877145375641683

これ3年前の投稿なのに、非常に言い得て妙。

意識の次元的上昇を達成するためのトレーニングに関してはこちらに書いてます。

「何もしない」をすることは意識のキャパを広げる投資

確かに情報が有り触れる中で知らなくてもいいこと、どうでもいい情報が勝手に入って来てしまうことで思考の時間や記憶のスペースが圧迫されます。

SNSで簡単に他人の行動が見えるせいで、嫉妬などの余計な感情にさらさるし腹も立つ。「あっちの方がお得だよ」「こういう行動した方がいいよ」という横やりが入ることで自分の選択は間違ってるのではと悩んでしまいます。

「モノは心のスペースも占有する」と言いますが、情報も同じ。余計な情報は心を蝕みます。

先月、ネットインフラがろくに整ってないキューバでネットが使えない生活を体験してきましたが、とても良かったです。

サバイバル経済を生き抜くための情報と、人生を鈍化させる無駄な情報を見極めましょう。