言語を変えれば思考が変わる。思考が変われば運命が変わる。

ひと昔前に「引き寄せの法則」というものが流行って、「言葉が運命を決める〜」とか「思考が現実化する〜」と囁かれていた時代がありました。

当時高校3年生だった僕は「何言ってんだ?」と全くピンと来てなかったのですが、「言葉」を発信するようになって「あながち間違いってないかも」と思い始めました。

マザー・テレサの有名な言葉がありますよね。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザーテレサ

例えば、腰が妙に低い日本語がペラペラの外国人を見たことはありませんか。

本来英語には日本ほど厳しい敬語はなく、お辞儀や相槌と言ったボディランゲージもありません。しかし日本語を話せる外国人の腰が妙に低いのは、日本語の思考回路が開かれたからだと思うんですね。

逆に英語がペラペラな日本人は態度が堂々としてるように見えますよね。それはコミュニケーションがカジュアルな英語の思考回路が開かれたからかもしれません。

出典:しゃべる言葉が思考回路をつくる!日本語と英語の違いと思考回路

ネガティブな言葉はネガティブな人を集める

当然ながらこれは悪い方にも適用されて、ネガティブなことを考えている人は自然と発する言葉もネガティブ…つまり愚痴や文句、他人への悪口を話す傾向があるそうです。

そうした言葉を発し続けると、その言葉に共感したネガティブな人が自分の周りに集まります。

言葉だけで全て判断できませんが、周りの人間関係に悩んでいる方は自分の思考習慣とそれによって普段発してる言葉を見直すと良いかもしません。言葉を大切にしてる人の周りには素敵な人が集まってる印象があります。

同じ意味でもシチュエーションごとによる「言い回し」を変えるなど、ボキャブラリーも重要…って意味でミシェル・ド・セルトーのこちらの本を思い出しました。

人の脳は主語を理解できない。タイガー・ウッズの「ライバルの成功を心から願う」という思考習慣

長年トップゴルファーとして君臨したタイガーウッズの話が非常に面白かったです。

けんすうさんが言ってた「人は無意識の中では主語を理解できない」という話が面白くて

・他人を褒める→自分が褒められたような気持ちになる
・人の悪口を言う→自分の悪口を言ってるかのようになり気分が悪くなる
タイガー・ウッズが相手プレイヤーの成功を祈るという話が理に叶ってるな〜と
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) 2018年1月24日

細かな技術や飛距離は実は他の選手と変わらないと評価されてたタイガー・ウッズですが、常にトッププレイヤーだったウッズの勝負強さは幼少時代より続いている「ライバルの成功を心から願う」という思考習慣から成ると言われています。

それが明らかになったのは、05年に行われた『アメリカンエキスプレス選手権・最終日』のことでした。
この大会、ウッズはライバルのジョン・デイリーと優勝を争っていました。後半にウッズが猛チャージを見せ、二人は共に10アンダーとなり、勝負はプレーオフへともつれこみます。そして始まったプレーオフ、まずは先行のウッズがカップインを決めます。

続いてジョンの番。ここでジョンがパットを外せば、億を超える賞金はウッズのものになります。固唾(かたず)を飲んで見守るギャラリー。ウッズが優勝する条件は、ジョンが外すこと・・・・・・。 と、

このときのウッズの思考こそ、ウッズを偉大なる成功者へと導いた、一つの大きな理由が隠されていたのです。 こういう状況の場合、ほとんどの人は、少なからずも相手の失敗を願うでしょう。

しかしウッズは、あることだけを強く強く、心の底から願っていました。それは、 (ジョン、入れろ!) 仮に自分が幸せの絶頂だったとしても願うのはなかなか難しい「競争相手の成功」を、ウッズは勝負が決するこの土壇場でさえも、心の底から願っていたのです。

結果は、ジョンがパットを外しウッズの逆転優勝。しかし、ジョンがパットを外した瞬間、優勝を決めたはずのウッズが悲しそうな表情を浮かべ、その様子がテレビカメラにはっきりと映し出されました。

直後のインタビューで、なぜあんな表情を浮かべたのかと聞かれたウッズが、「ジョンのパットが外れたことが悲しかった」と答えたことにより、ライバルの成功を願うというウッズの思考が、このとき初めて明らかとなったのです。

この思想は、大事な試合の大事な局面だけで行なうものではありません。練習中からプライベートまで、ウッズは常日頃から「相手が失敗しなければ勝てないプレイヤーは二流」であり、「最高の相手に勝ってこそ真の勝者である」という信念を持って生活し、ライバルの成功を願うことを習慣としていたのです。

出典:1 タイガー・ウッズ 成功者のフシギな習慣~おやすみなさい13/10/14(月)

脳は主語を認識できない。だから日頃から他人の成功を祈る思考がいつの間にか自分にすり替わり「思考→言葉→行動→習慣→性格→運命」と決定づけられていくという話。

そう思うと言語って面白いですよね〜。

もしイタリア語を覚えたからイタリア人のように陽気になるのかなぁ。ヒンドュー語とか覚えたらどんな思考になって行動に現れるんだろう?

自動翻訳の精度が上がってきて「外国語を勉強する必要がない」と言われはじめてますが、自分は全然そんなことないと思います。使える言語が増えれば、それだけ日本語ではできない思考のバリエーションが増えますから。

とりあえず「変わりたい」ときは環境と言語を変えて、思考から丸ごと変えてしまえばいいと思っております!(極論)

言語を使い分けることで新たな自分の性格を引き出す