デニム、好きなんですよ。
ただ履くだけじゃなく、色落ちの経過を楽しみながら「育てる」のが。
そんな自分がここ数年ハマってるのが、国産デニム「RESOLUTE(リゾルト)」というブランド。
これまでデニム好きとしてリーバイスからはじまり様々なデニムブランドを履いて来ましたが、「履いて育てて全てが楽しめる」まさに究極とも言えるのが、こちらのリゾルトです。
2015年にリゾリトデビューし、以来その魅力にどっぷり浸かった自分がリゾルトの魅力からコーディネートまで解説します。
国産デニムブランド「Resolute(リゾルト)」とは?
リゾルトは2010年にスタートしたデニムブランドで、中国・備後地方の熟練の職人の手によって生産されている国産デニムです。
その美しすぎるシルエット、履き心地、そして毛ばたちや色落ちなど、「楽しめる」デニムとして多くのファンを魅了しています。
日本に留まらず、世界中でも熱狂的リゾルトファンが存在します。ちなみにリゾルトファンを「リゾルター」と呼ぶそうです。
リゾルトデザイナー 林芳亨とは
林 芳亨(はやし よしゆき)
1956年生まれ、デニム・デザイナー。
少年期に抱いたリーバイスへの憧れから自らデニム作りに携わる。1988年、「Denime/ドゥニーム」設立にあたり、デザイナーとして参加、デニムにかける愛情と深いこだわりで、日本における空前のレプリカジーンズ・ブームを牽引する存在となる。Denime退社後、もう一度原点に立ち返る意味で2010年5月にRESOLUTEをスタートさせる。「自分のデニムは洋服ではなく、いわば道具。何年たっても手に入る、理想のスタンダードを創りたい」がモットー。デニム作りを始めてから欠かすことのない週に一度の工場通いは、職人と直接対話することがクォリティをより高める最善の方法であると考えていることから。ユーモア溢れる言動や気さくな人柄に惹かれるファンは多い。大阪在住
熱狂的ファンを抱えるデニムブランド「Denime/ドゥニーム」の設立・デザイナーを担当した林氏。
ファンからは「デニムの神様」、「師匠」の愛称で親しまれるほど、デニムへの深い愛情とこだわりが感じられます。
そんなデザイナー・林さんが追求した理想のデニムがこの「リゾルト」なのです。
リゾルトの3つの魅力
「デニムの神様」こと林さんが追求した結果生まれたブランド「リゾルト」。そのリゾルトの魅力を、ここから徹底解説したいと思います。
1.育てて楽しめる色落ち
デニムの魅力は「履いてオシャレを楽しむ」だけでなく、「履いて育てて色落ちを楽しむ」ことにあります。
リゾルトマニアはリゾルトを使ってこの「色落ち」を楽しみます。ちなみにこちらが購入したばかりの新品の状態のリゾルト711。
濃紺です(下記写真は着用1ヶ月・未洗濯状態)。
そしてこちらが2015年10月に新品の状態で購入し、洗濯・乾燥も定期的にしているリゾルト710。
みてくださいこの鮮やかな色落ち(ウザい)。
デニムの色落ちは、履いてる人の体型や、クセに合わせて落ちていくので、デニムにその人性格や生き様が反映されると言えるでしょう。
ちなみに1年半履き込んでいるこちらのリゾルト710。僕はデスクワークが多いので、お尻周りの色落ちが他と比べて進んでいるのと、
従来履いていたデニムのウエストより2インチ下げて履いていた(理由は後述)ので、膝あたりに”アタリ”がめちゃくちゃできてます。
インスタグラムで他の人のリゾルトの色落ちを見てると、スマホを後ろポケットに入れて持ち歩く人は「スマホのアタリ」、洗濯回数が多い人は夏に合いそうな爽やかな色落ちに仕上がってます。
同じ型でも、人それぞれ全く異なる色落ちに仕上がるのがデニムの面白いところ。
インスタグラムで「#リゾルト」で検索すると多種多様な色落ちリゾルトを拝見できでとても楽しいです。
2.色落ちに必要不可欠な毛羽立ち
見てくださいこのモッサモサ…
たまりませんね(ゲス顔)。
昔ながらの染色方法・旧式織機で織られたオリジナル生地の特徴のひとつがこの毛羽立ち。この毛羽立ちこそが後の色落ちに必要不可欠となってきます。
リゾルトを履き込んでいくと、擦れや洗濯・乾燥などによって毛羽立ちがなくなっていきます。その毛羽立ちがなくなった部分から色落ちがはじまっていきます。
「新品リゾルトの毛羽感→色落ち」を長い時間かけて楽しむことができます。
3.追求されたシルエット
リゾルトを実際に履いてみて感じるのは、数あるデニムブランドの中でも本当にシルエットが美しいということ。
リゾルトのコンセプトが
デニム=アメカジにとらわれることなく、仕立ての良いジャケットやコート、ドレスシャツにタイドアップといった大人のデニムの着こなしにもしっかりフィットするパンツを目指しています。
とあるように、上にどんな服を着ても合うような、洗練されたシルエットに仕上がっています。
下にリゾルトを履いておけば、上何着てもフィットするほど、美しく汎用性の高いデニムになっております。
リゾルトを履くとサンダルですから格好良く見えますからね。
リゾルトが4つのモデルしか出さない理由とそのこだわり
リゾルトには現在4型のみしかラインナップが出ておりません。
1年、2年と穿きこんで色落ちを楽しんだ後に、また新たな同じものがほしいと思ったときに買えるデニムを、さらに言えば10年後、20年後にも買えるようなデニムブランドでありたいというのがデザイナー林の理想なのです。
勿論、どのロットにも個性はありますが、主張しすぎないベーシックなデニムであることには変わりありません。いまや世界的に評価の高いジャパンデニム。そのなかで頂点を目指すべく、RESOLUTEは進化を続けていきます。
理由は、デザイナー林氏による「何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい」という職人のような思いが込められているからだそうです
その言葉通り、リゾルトファンには同じモデルを何本も所有し、それぞれの色落ちを楽しむ猛者もいます。
すごいですよね。同じ型のファッションアイテムを何個も買うって、今までの僕からしたら考えなかったことですが、それは林氏の「何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい」という言葉がしっかり実現できているということ。
そしてリゾルトが「色落ちを楽しめるデニムブランド」として作られているからこそだと思います。
僕も現在リゾルト710、711の2型所有してますが、もう1本710を購入しようと検討してます。
リゾルトの4モデル紹介
では「理想の定番」を目指すリゾルトの、現在販売されているモデル4種類を紹介します!
1.まずはこのモデルから!「リゾルト710」
リゾルトのベーシックモデル。細身のストレートとなっており、「リゾルトを履いてみようかな」という方は、まず710から履いてみましょう。
圧倒的シルエットの美しさに驚くと思いますよ。ちなみに710は、リーバイスの通称「66モデル」をモチーフにしてるそうです。
2.少し太めに履きたいなら「リゾルト711」
710に比べ、やや太め仕上がっているのがこちらの711。リーバイスの「XX」がモデルとされてます。「太い」といってもストレートデニムなので、「ダボ」感はなく、綺麗なシルエットになってます。
- 710のシルエットはちょっと細すぎるかも
- もう少し男らしくデニムを履きたい
という方にはこちらの711がオススメです。ちなみに先日、初めて711を購入した僕ですが、711の方が好きかも。細すぎず、太すぎず、絶妙すぎるシルエットが大変気に入っています!これからしっかり育てていこうと思ってます。
あと711には「革パッチ」が採用されており、高級感が出てます。
洗濯・乾燥を繰り返すと、この革パッチに味が出てきて、一気にヴィンテージデニムっぽくなるとのこと…(通称ビーフジャーキー)。
うーーーん、たまりません…。
3.テーパードを楽しみたいなら「リゾルト712」
股上がやや浅く、膝から下にかけてテーパードがかかってるモデル。リーバイスで言うところの「505」モデル。
つまり足を長く見せることができ、より細く上品なシルエットが再現できるモデル。
そしてリゾルトの魅力の1つである「毛羽立ち」が苦手という方のために、毛羽をあらかじめ毛焼きし、防縮加工(サンフォライズド)が施されてます。
そして712はフロントボタンがジッパータイプになっているのも特徴です。
4.足を長く見せたいなら「リゾルト713」
リゾルトのベースモデル710の股上を浅くしたモデル。
足を長く見せることができます。女性にもオススメのモデル!
リゾルトのオススメの購入方法
「初めてリゾルトを購入する」という方にオススメする購入方法があります。
リゾルトは毎月「リゾルトフェア」と呼ばれる、各地方のアパレルショップさんでリゾルトの販売を行ってます。
リゾルトフェア開催期間中にリゾルトを購入すると、非売品のリゾルトグッズやステッカーが貰えます。
また、期間限定で開催される「フィッティングデー」の期間にお店に行くと、リゾルトの産みの親、デザイナーの林さんが直接あなたに合ったリゾルトをフィッティングしてくれます。
ちなみに僕もファーストリゾルトは林氏にフィッティングしてもらいました!
林さんがジャストサイズのデニムを勧める理由
衝撃だったのが、僕は今までデニムをウエスト31~32で履いてたのですが、林さんが手に取ったのはウエスト29。なんと2サイズもダウン。
しかし林さん曰く「履いてたらどんどん伸びてくるんやからジャストがええんや!」とのこと。
ほんとにジャストのジャスト過ぎて、上のボタン閉めるのも大変だったのですが、今まで見たことのないデニムのシルエットの美しさに脱帽したのを覚えてます。即買いしました。
デニムは履けば履くほど伸びて、その人の体に馴染んでいくのだそうです。
だから多少ゆとりのあるものでなく、「ジャストのジャスト」を履くことで、世界でたった1つのオリジナルのリゾルトが完成するのです。
林さんからサインも貰えます
林さんにフィッティングしてもらったリゾルトを購入すると、そのリゾルトに林さん直々のサインを頂けます。
僕の710だと、裏面にサインと日付と購入店舗が記載されてます。
リゾルトフェアとフィッティングデーの日程は公式ホームページでチェック!
林さんはほんとに気さくで優しいので、是非リゾルトを購入する際はフィッティングデーを狙って購入することをオススメします。
日程はリゾルトの公式ホームページからチェックできます。
気になるリゾルトの洗濯の頻度
デニムの洗濯方法って気になりますよね。
「デニムは洗濯しなくていい」という人と、「どんどん洗った方がいい」という人にきっぱり別れるイメージがあります。
林さんに直接、「洗濯の頻度ってどれくらいがいいんですか?」と聞いたところ、「1回履いたら洗濯やな」と言われたことです。
ストイックすぎました。
なんでも皮脂や汗を吸ったデニムはすぐに傷みやすく、洗ってないデニムはすぐにダメになるとのこと。
1度履いたら洗濯がベストとのことです。
まあ洗ってなかったらデニムって臭くなりますからね。 デニムを清潔に保つことが、長く着用できる秘訣です。
究極のデニム「リゾルト」まとめ
「デニムの神様」こと林さんが手がける究極のブランド「リゾルト」。
その魅力や特徴ついて存分に解説してきました。
美しいシルエットのデニムが欲しい!育てるようにデニムを楽しみたい!
という方は是非リゾルトをチェックしてみてください。
ちなみに、1年履いた色落ちリゾルトを販売する「尾道デニムプロジェクト」も最高すぎたので、ぜひ広島の尾道も行ってみてください。