とある出版社の編者さんに紹介されて買ってみたら、面白すぎて一気に読んじゃったこちらの本
歴史から意味と文脈を作り出す
→UFOが実在するならば、それは現代の黒船だ。かつて黒船を迎え入れたのは長崎の出島
→今世紀の出島は日本列島だ。宇宙の出島は石川県の能登半島だ
ということで『宇宙の出島、能登羽咋プロジェクト』と銘打ったり。
ちなみに、お土産の「ベルリンリン」も、ローマ法王にお米を食べさせるまでのくだりも大体こんな感じです。
こじつけと言われればそうなんですが、ビジネスや美術の世界でこうした意味作り/文脈の活用はもはや常識。
ただのモノはもはや売れないし、人は意味やストーリーに心惹かれるということです。この辺の本思い出しました。
アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割 [ 小西みさを ]
ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 [ 山口 周 ]
そのために、自分が活動してる分野の歴史を読み解いたり、その文脈の中でどんな新しいことを提唱するか、相対化して考えることがとても大切なのだと感じます。
圧倒的営業力と言い回し
こちらのインタビュー記事での高野さんの発言を読んでみても分かるんですが
総理官邸に電話して「でもね、『こちら石川県ですけど』と言ったら、県庁からの電話だと勘違いしてくれたんです。それで最後は首相官邸に繋がったんです。当時の海部総理の首席秘書官の人が対応してくれたのですが、彼が羽咋市の出身だったんですよ」
→嘘はついてないけど、事実で勘違いさせる力って営業において大切
『香港もイギリスが100年借りたでしょう? だから僕らにもロケットを100年貸してください』と。そしたら、いいじゃないか、と」
→こういう言い回し、教養ないとできない。歴史にひもづけると説得力出るし、やっぱり勉強って必要
など、人の心を動かすためのヒントがたくさんあって、営業やってる人とか勉強になると思います。
お金がない中でも海外にリリース打ったり、本物のロケットの購入を巡ってソ連の軍人とバトルしたりと人間として魅力溢れてます。
52億円かけて宇宙博物館をド田舎に建てた「元・公務員」の目つきを見て
こういう公務員が日本に増えたら、もっと面白くなるかも。いやぶっ壊れるかなぁ…笑