金沢に帰ってきました。ここから自分がやっていくこと

前々から決まってた引越しのタイミングで東京の家を出て、金沢の実家に帰ってきました。

ガラガラの新幹線

実家と言ってもいま家族誰も住んでなくて空き家になってるのですが、念には念をということで今日から2週間セルフ隔離です。

東京の友達のシェアハウス住ませてもらうとか、エアビー使ってホテル暮らしとか選択肢ありましたが、友人に迷惑かけたくないし、何より創作に集中したくて帰ることにしました。

いまの状況で自分にできること

一昨日、ポルトガルに住んでるフリーランスの友人Wasabiさんと電話しました。

ヨーロッパは状況が本当に悲惨なようで、ロックダウンされてないポルトガルでもかなり状況は緊迫してるようです。

2人で話した結論は「もう待ちの姿勢は辞めて、自分たちが世の中にできることをしよう」ということ。

僕らにできることは情報発信と、表現活動です。

みんなフラストレーション溜まりまくってるポルトガルで、仕事も何もできないWasabiさんが何やってるかと言うと「絵描いて、公園の壁に貼ってる」と言っていて、どういうことか聞いたら「みんなが少しでも明るい気持ちになって欲しくて」と。

日本だとアーティストへの補填が一番最後(つまりすぐに役に立たないから後回しという認識)ですが、ヨーロッパだと逆で「こういう時こそアート」という認識。だから政府は真っ先にアーティストを支援します。

ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援

芸術は人々の「心→行動→習慣→人格→運命」を変える力があります。そして逆に、死と対峙する直面だからこそ、アーティスト側もクリエイティブなものが生まれる可能性が高いと思う。

手塚治虫も中学生のとき死体の山を見ているし、岡本太郎は戦場に出兵しました。ピカソのゲルニカも、戦争を通して生まれました。芸術は飾られるためではなく、戦うためにあると。

治安が悪い場所にアートを置くと治安が回復する「芸術家に一番必要な素材は『絶望』」

だからいま、全国の友人たちに自分の絵を送っています。昨日、東京や高知、熊本で頑張ってる友人に送りました。

学びながら創作する。そしてその作品を届ける。情報を発信する

つまりウィズコロナ時代に自分がやるべきことは制作。それに集中するために、地元の空き家となった実家に戻ってきました。アトリエ化して、本格的に作業していきます。

政府からの支援も特に期待せず、誰も先の予想も検討もつかない状態で、自分のやるべきことやります。逆に、無性に燃えてる。

今回の件で世界のあらゆる仕組みや文化、そして我々の思考・価値観が変わるのは明らかです。

コロナが終息して前の生活に戻るのではなく、別の何かに変わる(進む)と捉えた方がいいでしょう。なので、周りに感染させない(感染しない)範囲で学ぶ方向に進んでいきます。