初めてボードゲームカフェ行ってデュシャンについて考えていた

ボードゲームって全然好きじゃなかったんです。

お喋りが好きなので、コミュニティの中にいるボドゲ好きが「ボードゲームやろう!」って流れになると「普通に嫌だな」って思っちゃうタイプ。

ルールいちいち覚えるのダルいし。(しかも負けず嫌いなので自分が初心者だろうが負けるのが嫌)

でも今年は嫌いなものや避けてたものも挑戦してみる!ということで重い腰を上げてボードゲームカフェへ。

結露言うとめちゃくちゃに面白かった。

「すべての芸術家がチェス棋士ではないが、すべてのチェス棋士は芸術家だ」

僕がボードゲームで思い出すのが、やっぱりマルセル・デュシャンなんです。

20世紀最大の問題作「泉」を発表した後、美術の世界から身を引き、チェスプレイヤーとして生計を立てていたのは有名な話です。実はそれすらも自分の芸術の真意悟らさない戦略と言われてます。

デュシャンは「すべての芸術家がチェス棋士ではないが、すべてのチェス棋士は芸術家だ。」と言いました。

いとうせいこうも「ボードゲームは脳内の抽象性を拡張する」と言いましたが、どういうことなんだ…。

勝負に強い人が想像力が豊か?他者への思いやりがある?

そしたら知人が「勝負に強い人って想像力が豊かななんですよね…だから、普通では考えられない駒を進めて勝つ」みたいなこと言ってて、あ〜確かにと。

「教養とは思いやり」という言葉を最近目にしましたが、それを思い出しました。

「教養」を蔑ろにする日本人…展覧会の誇大広告すら気づけない

 

すると知人は「思いやりで思い出したけど、ゲームや戦場で隙がない人って、相手を感謝して戦いに臨むんですよね。相手を上から見る人ってゲームや戦いでも弱いですよね」と。

この話で、タイガー・ウッズなど一流の選手は「ライバルの成功を心から祈る」というエピソードを思い出しましたよ。

言語を変えれば思考が変わる。思考が変われば運命が変わる。

 

何にせよ、ボードゲームカフェ楽しかったです。人狼ゲームは未だに好きになれないけど。