「暇な時間」があるからこそ、ヒトはありとあらゆることを考えて実行し、新たな文化や制度を生み出してきた。
本来、絵を書くことや音楽を作って発信することは「生きる」のに全く必要のない行為だ。食って、寝て、セックスして、子供を育てて、食料を得るために狩りに出て…子孫繁栄を目的とする動物のこの行動はあまりにも退屈である。
実は暇な時間こそ、人間がより高度な次元に行くチャンスなのだ。
物々交換の世界に通貨が現れ、人は”暇”を手に入れた。暇だからコミュニケーションが活発になり、言葉や文化が生まれた
電気がなかった時代、夜は寝るしかなかった。石油によるアルコールランプが生まれ、夜も暇ができた
夜でも文字が読めるので識字率も上がり、新聞などのメディアが発達した
— るってぃ@10/1〜全国講演 (@rutty07z) 2017年10月3日
暇な時間から、退屈をしのぐための遊びや、世の中をちょっと便利にするための工夫されたサービスが生まれる。
物々交換の世界に現れた通貨も、真っ暗で寝るしかなかった世界に現れたアルコールランプも、人に「暇な時間」をもたらした。

IT革命が人間の仕事を整理し、暇な時間をもたらす抗えない事実
18世紀後半にイギリスで起こった産業革命も、当時存在していた仕事の多くを置き換え、暇な時間をもたらした。そして人間は発展していくことになる。
もうお気づきかもしれないが、また人間に暇な時間をもたらそうとしてる革命の時が来てる。そう、IT革命だ。
自動運転の未来は確実に来て、人が車を運転しなくてよくなる。ブロックチェーンやAIもどんどん人間の仕事を奪ってくれる。つまりさらに「暇」になる。
暇になればまた人間は高い次元に行ける。今まで聞いたことない音楽や見たことないアートが生まれる。もっと便利でおもしろいサービスが現れる
— るってぃ@10/1〜全国講演 (@rutty07z) 2017年10月3日
フィンランドやサンフランシスコなどで実験的に導入されているベーシックインカム制度も、好きなことをするための「暇な時間」をどんどん与えてくれる。
この、新しい制度を「怪しい」と否定し、時代の流れに逆らおうとするのが古い世代や既得権益層である。
Uberはなぜ世界に浸透したのか?それは単純に「安い」とか「便利」なだけではない。生産性が高いからだ。

例えば通常のタクシードライバーは、お客さんを捕まえるために駅前でタバコを吸いながら待機したり、街をグルグル徘徊している。時間の無駄極まりない行為だ。
Uberであれば、お客さんに呼ばれたタイミングで目的地に向かう。仕事依頼が来るまで好きなことして待機できる、受注生産だ。
アパレルなどの小売店でお客さんもいないのに突っ立ている店員も一緒だ。Amazonや楽天などのECに多くの小売が食い潰されているのは、時代が「暇な時間をさらに作る、高生産性社会へのシフト」を目指しているからに他ならない。

そしてこのIT革命・高生産性社会へのシフトの流れに真っ向から逆行しようとしているのが、日本なのだ。
「忙しい」が口癖の日本人はより高い次元を目指せるのか?
つまり何が言いたいかって、ロボット達が仕事を奪うのは悲観的に捉えなくてもいいですよ、ってこと。
むしろ人間が次の次元に進むチャンス。
「暇=悪い」、「忙しい俺最高にクール」みたいな風潮日本にあるけど、正しくは「暇人=最強」
暇だから色々スタート切れるんですよ
— るってぃ@10/1〜全国講演 (@rutty07z) 2017年10月3日
生きるために遅くまで仕事を頑張り、「忙しい」を口癖にする日本人は、果たしてこの高生産性社会へシフトすることができるのか。
「俺、仕事で忙しいから」は全くクールじゃない。暇人こそ、最強の時代なのだ。暇だからこそ、新しい音楽やアートや革新的なサービスが生まれる。「暇な時間」は人間をより高い次元に行くためのチャンスであることは、歴史を見ても明らかだ。

「忙しい」が口癖で、なおかつそれが美徳とされる日本で、人は次のステージに向かうことができるのか。
「生きるために働くことは社会の損失」 人生に必要のないアートこそ日本を変える
「暇人」こそ最強のイノベーターである
結論づけると、「暇人」こそ最強のイノベーターである。もう1つ言うと、「情熱を持った暇人こそ最強イノベーターである」
これだいたいあってると思うけど、暇だけじゃ何も生まれない。そこには資金とか情熱とか資金とか資金が必要だと思うの
— hizuki@valu (@hizuki_photo) 2017年10月3日
確かに時間はあっても行動に直結できなければ意味がない。しかし、今ではクラウドファンディングやVALU、Timebakなど、信用や情熱を担保に資金を生み出せるサービスも増えている。
「お金がない人」と「時間がない人」が両極端に存在していた世界。しかしそのバランスが、いよいよ崩壊しようとしている。
僕は資金ないけど暇から色々プロジェクト生み出せてますよ。
信用をレバレッジに資金を生み出せますし、事実それができることを証明してます。
資金よりも情熱の方が大切だと思いました https://t.co/AHoxd8xWZu
— るってぃ@10/1〜全国講演 (@rutty07z) 2017年10月3日
これから突入する評価経済時代、あなたはどう生きていく?
「忙しい忙しい」と言い続け、気づいた時にはベッドの上で若い頃の行いを後悔して一生を終えてしまうのか、生産性を上げ、システムに投資し、暇な時間から社会的価値を創出していくのか。
言い訳ができない時代が、いよいよ来た。