会話の主導権は話し手より実は聞き手にあるという話

先日、バラエティプロデューサーの角田陽一郎さんと対談する機会がありました。

 

角田陽一郎さんは「さんまのスーパーからくりTV」や「金スマ」といった大人気番組を作った元TBSのプロデューサー。大物芸能人といった「運がつきまくっている」人たちと長年共にしてきたことで導き出した論理的な「開運」の仕組みを書いてるのがこちらの新書。

書評「運の技術」視点を変えるだけで圧倒的に運が開ける

話し手ではなく、聞き手が面白い話をつくる

面白いな〜と思ったのが、会話の主導権は話し手ではなく、実は聞き手の方にあるという話。

 

「聞き上手」という言葉がありますがこれは「相手の面白い話を引き出すのが上手い」という意味。

トークイベントでも、参加者が頷いてくれたり真剣に聞いてくれてるとこちらテンション上がって面白い話をしてしまう→結果として参加者も得するという。

イベントは本当に参加者のみなさんと一緒に作るものなんです。退屈そうにされてしまうと、話す側のテンションも下がってしまいますもんね…(退屈にさせないよう話す側も努力します)

質疑応答も、単に「自分の疑問を答えてもらう」という意識より、「面白い話を引き出してイベントを盛り上げよう」という意識で面白い質問した方が良いんですよね。

聞く力(傾聴力)に意識を傾ければ、今よりコミュニケーションの質を高めることができるかも。

あらゆるものをバラエティに変えるには、ツッコミを入れられる余白を作る

角田さんはこの技術を応用して、スタジオ観覧に来たお客さんやロケ地にいる一般の方を上手く巻き込んで、面白い番組を作っていったそうです。

よくプロジェクトでインタビューを行う身として共感が深いです。

いかに作り手だけで完結させず、お客さんを共犯者に持っていけるか。そして面白いコンテンツを作れるかを意識しなければ。

YouTubeのコメント欄とか、まさにコンテンツへのツッコミ(感想)を入れる場所。SNS時代は発信者と受信者の相互コミュニケーションがコンテンツ作りにとって重要となりました。

 

他にもとてもタメになる話をたくさんお聞きました。こちらにまとめてあります。

バラエティプロデューサー角田陽一郎さん対談まとめ「二言目力の大切さ」

Photo by Takumi YANO