こんにちは!るってぃです。
プロ無職として活動をはじめて3年、最近興味を持ちはじめたのが「アート」です。




記憶のある限りでは絵を描いたのは美術の授業以来、つまり10年以上ぶり…。まだ2つしか描いてませんが、楽しくて楽しくて仕方がないのです。
動画でも紹介してるのでぜひに!
https://www.youtube.com/watch?v=7A0C5wwEElA&t=5s
芸術なんて1ミリも関心がなかった自分がなぜアートに興味を持ったのか?
もう少しでフリーランスになって丸3年が経とうとしています。自分の力で稼いで生活してみて、スリルを感じつつも、世の中のことが見えてきて本当に楽しいです。
ビジネスはロジックの世界、原理・原則を抑えたり、成功法則をなぞればある程度の成果は出せます。でも逆を言うと、結果が予想できる世界でもあるんです。
しかしアートは全くの逆。同じものは二度と作れないし、作品の感じ方や価値の付け所は人それぞれ異なるもの。ビジネスで稼ぐためには多くのユーザーの心を掴まなければいけませんが、アートは違います。
たった1枚の絵に何十億の価値がついたり、言語の壁を超え世界中の人々に届いたり、富豪が買い漁ったり…
アートに対して「何か」があることは間違いありません。でもその理由が全く分かりません。学校の美術の授業なんて何が面白いか全く分からなかったし、なんで絵なんかに何十億円の価値がつくのか分からなかったからです。
世界中飛び回っていろんな価値観に触れる中で、子供のころに面白さを感じることができなかったものに次第に惹かれていきました。言語とか、歴史とか…そして、芸術もそのひとつです。
「アートなんて人間が生きていくために全く必要ない。それでも古来から続く理由や、価値がつく理由を知りたい…知らないことが嫌だ…!」
アートに対して興味を持った理由はそんな感じです。
関連記事:「生きるために働くことは社会の損失」 人生に必要のないアートこそ日本を変える
僕の友人、「宮森はやと」の存在
アートに対して興味と疑問を感じながらも自分はフリーランスとして淡々と作業をしていく中で、僕の友人が突然「画家」になりました。
元々ブロガーとして活動していたのですが、気づいたらラッパーになって、それも2ヶ月で辞めて、次は画家になった宮森はやとさんです。
最初は「へー!次は画家になったのかぁ」くらいの感覚でSNSにアップしてる絵を眺めていたのですが、たった1年で絵のスタイルも技術も変化していくんですよ。
一番最初に描いたと思われる作品。日付は2017年10月4日になってます▼
そしてわずか半年で抽象画になるんですよ。当時の僕は(というか今も)抽象画とは具体的になんなのかよく分かってませんが、「すごい!」と感じたのは今でも覚えてます。
そして画家になって1周年を記念した個展にはじめて行かせてもらったのですが、めちゃくちゃ感動したんです。だってまだ1年ですよ?
宮森さん @Miyamo_H の個展行ってきたー!マジでめっちゃ良い…すごく刺激をもらった。本当にすごい pic.twitter.com/xVE2ezqVDm
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) October 28, 2018
宮森さんの絵で特に好きな作品▼
その時にはっきり分かったんですけど、僕なりのアートの面白さは「変化」と「ストーリー」だと解釈しました。
バルセロナのピカソ美術館にも行ったのですが、美術の教師をしていた父を引退させてしまうほど8歳の時点で素晴らしい絵を描いていたピカソが、あの有名な「ゲルニカ」の画風に向かっていく変化がすごくおもしろっかたんですね。
ピエール・ボナール展に行った時も全く同じ感想を抱きました。時代と共に移り変わる思考や生活の変化が、もろに絵に反映されるんですよね。その変化を後ろにある時代背景と共に考察しながら読み取るのが、とても楽しいのです。まるで絵を通して作者と対話してるような気がして…
ピエール・ボナール展クッソ良かった…本買っちゃったよ。
なんとなくアートの面白さ分かってきた。正直まだ1点1点の絵の凄さは分からん。ただ俺が好きなのはアーティストの”変化の過程”だ。
なぜ絵の描き方や作風が変わったか?その時代背景や影響を与えた人物や思想は何か。そこを探ると面白い pic.twitter.com/hMJgdrBlJM
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) November 7, 2018
そして2つめはストーリー。個展に行って、直接この絵を描いた理由や背景を聞くのがめちゃくちゃ面白かったんですよね。
その説明の仕方や声量に、直接熱が乗るからです。それを生で聞くのがまた楽しい。だから僕は絵も好きだけど、絵に興味ないんだなと。結局はそれを描いてる「人」なんですよね。
ピカソも新作を描いたら画商を集めてひとつひとつの作品のストーリーを説明していたそうですが、もうピカソの口から直接ストーリーを聞くことはできません。
だから僕的には(友人だからってものあるけど)宮森さんの個展の方が楽しかったです。
だからと言って絵を描くつもりはなかったんだけど…
アートの面白さがなんとなく分かってきて、美術館に足を運んだり、作品に触れたり…
そんな中で「もっとアートの楽しみ方を知りたい!」と思い、Twitterを通じて芸術に関心の高い人たちを集めました。
【ゆる募】
ピエール・ボナール展行ってからアートの面白さにハマりつつある僕ですが、どなたか今夜ご飯食べながら芸術作品の見方やオススメ教えてもらえませんかね?
普通に会ってたわいもない話するのでもOKです!場所は渋谷で考えてまーす。
気軽にお話しましょー!
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) November 21, 2018
話を聞いててめちゃくちゃ楽しかったんだけど「るってぃも絵描いたほうがいい!絶対価値ある!」と言われました。そんなわけねーだろ!と思いつつも、「んじゃあやるわ」と言ってしまった手前逃げ出せなくなりました。
お昼に呼びかけて集まってくれたみなさまー!年代ごとの美術の見方や画家の話、アーティストのリアルな現状など勉強になりすぎる話ばかりで楽しかった。
何よりクリエイティブなみんなの話が聞けて超嬉しかったなぁ。スマホのメモが爆発しとる…!また話しましょー!! pic.twitter.com/qbsEQf61Fb
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) 2018年11月21日


そんな流れで、描いたのが冒頭の絵になるわけです。
はじめて油絵書いた!記念すべき処女作!
タイトル「分断された世界」 pic.twitter.com/qH6JUFaSx9
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) 2018年12月19日
しかもその絵を、はじめたキッカケである宮森さんが即買ってくれて、本当に嬉しかったなぁ。
るってぃさん@rutty07z の処女作「分断された世界」を3万円で購入させて頂き、先程引き取りさせて頂きました!
生で観ると物凄く迫力のある作品で、画家の成り立ての頃の無目的て衝動的な時期を思い出させてくれて本当に素敵でした!そして、これからもこの作品のような誠実な人間であろうと思います。 pic.twitter.com/U0CJ4G3KIo— 画家ミヤハヤ@1月1日月額ファンクラブ開始! (@Miyamo_H) 2018年12月20日
るってぃさんの作品すごくイイ。
キャンバスが上下逆に描かれてるのもいい。
そういえば家入さんに購入頂いて、自分のブランドのTシャツデザインにもなったEvergreenという作品も上下逆だった。
夢中で描きたくなったら上とか下とか関係なくなっちゃいますよね。 pic.twitter.com/vCalGUfQLC— 画家ミヤハヤ@1月1日月額ファンクラブ開始! (@Miyamo_H) 2018年12月21日
「画家になる!」というわけではないけど、自由に表現したいと思う
芸術なんてものに1ミリも興味なかった僕が絵を始めたよ!という話です。親にこの話聞かせても信じない気がする…本当に人生って何が起こるか分かりませんね。
このツイートにも書いてるんですけど、一応ダンスを学生時代本気でやっていたにも関わらず、表現活動として全く捉えたことがなかったんですね。
僕はアーティストに対して劣等感を感じていたのかもしれない。
ブレイクダンスしてたけど、それは表現活動としてではなくバトルで勝つための練習をしていたし(=人からウケるネタを探ってた)、音楽や絵で表現してる人には敵わないと思っていた。
なんか気の向くままに描けて、すごく楽しいんだよね
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) December 26, 2018
4年間という限られた時間の中で日本一を本気で目指してました。だからこそ、バトルで勝つため(人から評価されるため)の踊りを練習して、最短で結果を出そうとしてたんだと思います。
結果を出すことはできたけど、いま思うと本当の意味で自由ではなかったんだよなぁ。
最近「インフルエンサー」とか呼ばれることが多くなってきたけど、違和感しかないし、やっぱり自分は自由に表現活動したいな、と思うので、このタイミングで絵をはじめることができてよかったと思います。
周りの評価とかに流されることなく、伝えたいことを自由に表現して発信していこうと思います。
フォロワー数とかそういうのが大事な世の中だけど、そこだけにフォーカスしてたら言いたいことも言えなくなってくるんだよね。
3.5万人もフォロワーさんいて、素人が描いた絵をタイムラインに流すのちょっと怖い。でもあえて絵で表現して発信することで、本当の意味での自由に近づく気がするのです
— るってぃ/プロ無職 (@rutty07z) December 26, 2018
人生楽しいことだらけだね。