いじめの原因は空気だ。解決するには、みんなが親友になること。笑顔の大切さを忘れずにいたい
3年前に自殺した中学3年生の男の子が作文に残していた文章から引用。
この社会の病原は同調圧力、つまり空気。
いじめを行う張本人が悪いのは当然ですが、実はそれと同じか(それ以上に)周りの人の”無言の同調”の方がいじめられている当人にとって辛いケースがあります。
友人だと信じてた人が助け舟を出してくれなかった。自分もなんとなくこういう経験ありました。
飛沫感染や空気感染なんかより、この同調圧力が伝染していく方がよっぽど怖いな。
いじめをこの世から根絶するのは不可能なのかもしれません。
でも同時に、人間が持っていて他の動物には持っていない“想像力” が社会を支えているとも思うんです。
人間は虚構を信じることで発展してきました。
他の動物はいま目の前にあるエサが全てなのに対し、神を作って信仰したり、言葉というのは、空間を超えて他者に擬似体験させる力を持っています。
それによって国籍もバックグラウンドも異なる人たちに共感し、分かり合うことができると。
ハリー・ポッターのJ.K.ローリングは「世界を変えるための魔法は必要なく、そのために必要な能力は全て私たちの中に備わっています。私たちはより良い世界になるよう”想像する”能力を持っているのです」と語っています。
言葉や想像力を使って人間は”比喩”を用いることも可能ですが、一方で、ネット上のユーザーを人と見なさい(モノと見なす)ことで汚い言葉で罵倒し、徹底的に相手を打ち負かそうとする人が増えた気がします。
もともと喧嘩とは互いの落とし所を見つけて和解するためのもの。SNSの誹謗中傷が問題になっていますが、人類の長い歴史で見るとインターネットなんて小粒のようなもの。
使いこなせず、むしろ本能や言葉によってコントロールされてしまうのは当然のケースなのかもしれません。
しかし、そうした当たり前の空気に屈せず、想像力を絶やさずに生活したい。
たくさんの人と話し、知識を吸収し、文化や歴史を知ることは豊かな想像力を鍛え、目の前にいる人や遠くの人の気持ちに想いを馳せることができるはず…。
改めてそんなことを感じます。