映画評「インターステラー」10年も会ってない人に銀河を超え引き寄せられている

最新映画がコロナで上映延期となる中、過去の名作がまた劇場で観れるのだけは良いことです。普段からもっとやったらいいのに!

というわけで今更で大変申し訳ないのですが2014年の映画「インターステラー」をIMAXで観てきました。ぶったまげました。

IMAXの圧倒的音響力で、宇宙空間の「無音」でさえも表現してました。本当に宇宙あんな感じなんだろうな…。

劇場で、この圧倒的スケールの物語を体感できて本当に良かった…「AKIRA」の時も感じたけど、名作は映画館で!!五感で体感せねばよ!!!一生忘れないと思う!!!!

愛は観察可能な “力”

劇場で見終わった後もアマプラで何回か見返して、最も好きなセリフはここです。

アン・ハサウェイ演じるアメリアの

だって愛は人間が発明したものじゃない。愛は観察可能な “力” よ。何か意味がある。

愛には特別な意味がある。私たちはまだ理解していないだけ。これは手がかりなのかも。私たちには感知できない高次元につながる。10年も会ってない人に、銀河を超え引き寄せられている。おそらくもう死んでいる人に。愛は私たちにも感知できる。時間も空間も超えるの。愛が未知の力でも信じていいと思う

愛とはなにか…飲みの席で議論になるアレですが(笑)、死者に恋はしませんよね。

でも、死者を愛し続けることができる。遠く離れてる人、会ったことない人も愛することができる。ぬいぐるみやモノを愛している人はいる。

愛とは何か…それは何か祈りに近いような…人が根源的に芸術や宗教を欲する欲求と近いのかもしれません。

芸術人類学講義という本で読んだ「祈りとは、人間の最終行為である」という言葉を思い出しました。

そういった愛とかなんとかを信じない科学者の主人公クーパーのラストシーンは感動且つ衝撃です。

劇中音楽も大好き。