「日本の常識は世界の非常識」と良く言いますが、オランダもその点においては同じです。
日本人のビザの取りやすさや、自由さなど、様々な面で最も興味の強かった国オランダですが、日本人の僕が実際にオランダに滞在してみて感じたことを紹介します。
これからオランダに旅行される方や、移住を考えてる方の何か参考になれば幸いです!
日本人がオランダに旅行して気づいた16のこと
1.交通の便がめちゃくちゃ良い
【オランダの交通】
電車・トラム(路面電車)・バスがあって時刻表もついてるし(超重要)、シェアリング自転車もあって
今のところニューヨークより交通の便は良い感じ!Uberもあるよ pic.twitter.com/DqKVniSbN0
— るってぃ@ベルリンなう (@rutty07z) 2017年9月1日
海外ってどこも電車は時間通りに来ないし、急にルート変更すイメージありますが、オランダはめちゃくちゃ交通の便が良いです。
- 地下鉄
- パス
- トラム(路面電車)
- 鉄道(スプリンター)
タクシーやUberはもちろん、シェアリングバイクも至るところで拝見できます。
公共共通期間は時刻表ついてる時点で神ですね!例えばニューヨークだと時刻表なんてほぼないので、いつ電車が来るかハラハラするわけです。あれほんと心臓悪い。
最悪何かあればいつでもUber乗って滞在先戻る覚悟はしてたんですが、全くその心配ないくらい快適!
ただ在住者の方曰く、鉄道(スプリンター)の方はよく止まったり時間変更はあるみたいなのでご注意を。
2.電車内がめちゃくちゃ静か
アメリカによく行くのですが、電車でも関係なくワチャワチャ喋るんですよね。日本は電車内が静かすぎて逆に生きずらさを感じてました。
オランダもどんな感じなのかな〜と思ったらめちゃくちゃ静かですね。電車内でパフォーマンスする人とか(いるんだろうけど)一度も見ませんでした。
でも電車内で普通に電話してたり、自転車や犬を連れ込んだりして、そこは日本より普通に良いな〜と感じました。
3.自転車が多いしめっちゃ怖い
さきほどオランダは「交通の便は良い」と書いたのに、実はオランダは自転車大国。
町中の至るところに自転車専用レーンがあり、多くの人が自転車の乗ってるので、自転車乗りの方が歩行者や車より地位が高いそうです。
歩いてても、自転車側が道をあけてくれないし、なんなんでしょうね。正直歩いてて車よりビュンビュン走る自転車の方が怖いです!何回か轢かれかけました。
4.どの人がオランダ人か分からないほど多国籍
移民も多く、多国籍なオランダ。どれがオランダ人か全く見分けがつきません。
「オランダ人は可愛いのか」すごく気になってたのに、結局誰が純オランダ人か分からずでした。というかヨーロッパ全体そんな感じなのかな?
5.意外にも喫煙率が高い!
大麻を合法化してる国なので、タバコに関してはかなり禁煙が進んでると思っていたのですが、もう町中ガンガン吸いまくってます。
室内は全て禁煙ですが、外で吸ってたり、歩きタバコや、駅の改札の中に灰皿があります。
男性の喫煙率は26%と、日本の33%よりは低いですが、女性の喫煙率は23%とのこと(日本人女性の喫煙率は10%)
オランダの喫煙率の高さはかなり意外でした。
6.アムステルダムは大麻の町中匂いだらけ!


大麻を合法化してるということは、「OKだけど国の厳しい管理下に置かれてる」ということ。
厳密には「COFFEE SHOP」と呼ばれる店内でしか大麻を売買・吸引できないはずなのですが@
アムステルダムは街至るところで普通にみんな吸ってます。歩いてるとそこら中から大麻の匂いがします。
と言っても治安が悪いわけではなく、観光客が外で吸って楽しんでるだけなので、怖がることもありません。
合法化といえど多少アンダーグラウンドなイメージがあっただけに、めちゃくちゃオープンで驚きました。
マジックマッシュルームなんかも普通に売られてます。
7.クレジットカードが使えない店が意外にも多い
僕は大の「現金嫌い」ということをいつも発信しています。
1万円の流通が90%を占める日本は「レスキャッシュ社会」を目指せ
欧米ではかなりカード払いが進んでいるので、「ヨーロッパでもカードでいけるだろう」とあまり現金を持ってきてなかったのですが、「現金のみ」というお店(レストランも含めて)が意外と多く、驚きました。
そしてなぜか、「MASTERカードのみ」や「クレジットカードではなくデビットカードならOK」というお店もあり、支払いの時かなり焦りました。
オランダを旅行する際は多少現金を持ち歩いておいたほうが良さそうです。
8.家賃(滞在費)がクソ高い
これはお会いした人全員か言ってましたが、やはり家賃の高さがネックです。特にアムステルダム市内だと、月2~30万円が普通くらいだそう…。
駐在員が多いアムステルフェーンでも高いそうです。小さい街に人口が集中してますからね。
ライデンやハーグなど、アムステルダムから電車で30分ほど離れたところに住む人も増えてるそうです。
9.税金もかなり高い
家賃に加え、税金も高いオランダ。
- 消費税21%(食料などの生活必需品は6%)
- 所得税4~50%(低所得者は9~14%の軽減措置、外国人就労者は30%)
こんなにも税金も高いとは…稼いだ所得の半分以上が税金で持って行かれ、さらに上で書いた高い家賃の支払いがあるわけです。
う〜ん、税金と家賃のために働くようなものですな…その代わり医療や教育の自由度・幸福度は高いでしょう。
“子供の幸福度1位”を取るオランダの教育制度から見る日本との違いとは?
デンマークなどの北欧が税金めちゃくちゃ高いイメージがあっただけに驚き。
10.食料品は安い
家賃は税金は高いですが、食料品は消費税が6%なので、スーパーだとかなり安いです。なんなら日本のスーパーより安いと感じました。
ビールもチーズもパンも野菜も安い!自炊すれば生活に困らなそうな気がしますね。
11.天気は悪いし変わりやすい
「海外=天気良い」という小学生みたいなイメージで来てしまったのですが、ヨーロッパはそんなことなかったです。
特にオランダはイギリスに近いこともあって、雨も多く、大抵天気はどんよりしてます。
また天候も変わりやすく、さっきまで晴れてたと思ったら急に雨降り出したり、と思って傘出したらすぐに止むし。
折りたたみ傘を持ち歩くことをオススメします。ちなみに夏は日が長く、22時まで明るく(僕が滞在していた9月は21時前まで明るかった)、冬は16時で日が落ちるそうです。
12.アムステルダムより他の都市の方が実は良い!
恥ずかしい話、オランダでアムステルダム以外の都市を全くしらず、観光も暮らしも全てこの街が中心で、他の街は行く必要ないと思ってました。
何か「良い」の基準は人それぞれだし、僕の個人的な意見でしかないのですが、10日ほどオランダの色んな都市を回って後半くらいから「アムステルダムより他の都市の方がよくね…?」と思い始めました。
ライデンやデン・ハーグ、ユトレヒトにロッテルダムなど。
オランダはアムステルダムより、ハーグやライデン、ユトレヒトなど他の都市の方が観光客が少なくてオシャレでめちゃくちゃ良い説 pic.twitter.com/FCQcJ87wn3
— るってぃ@ベルリンなう (@rutty07z) 2017年9月7日
それに対してオランダ在住者さんや、旅行経験のある人も
同感。ライデンやユトレヒトばっかに観光しに行くハーグ在住者より。 https://t.co/oemEzT1Hpf
— こーたろー@オランダ+セルビア (@KotaroHolland) September 7, 2017
ですです😍🙌私アムステルダム苦手なんですが、他の都市に魅了されオランダ好きです!イギリスも同じ感じですよっ!
— 桃|ライターやってます。 (@XxPeach) September 7, 2017
なんでも、オランダの観光客の3分の1が首都アムステルダムに集中し、他の都市はかなり少なってきます。
実際ハーグやライデン、ユトレヒトに行きましたが、クールな地元民や学生が歩いてる印象で、とてもゆったり落ち着いてて過ごしやすかったです。オシャレなカフェやお店も多いし。
アムステルダムは売春・大麻が合法なだけに、週末に他のヨーロッパの国の人がふらっとやってきて楽しんでるそうです。他の国の観光客もオランダへの目的は売春・大麻がメインのケースもあるかもですからね。
オランダに来た際はアムステルダムだけでなく、他の都市に行くのも強くオススメします!どこにもアムステルダムから30分〜1時間で行けるし、楽しいですよ!
13.オランダ人はケチくさい国民性?
在住者のほとんどがおっしゃってたのですが、オランダ人は実は「ケチくさい」国民性と言われてそうです。
自転車の話にも通ずるのですが、電車代を浮かすため、雨の日でもスーツを着ても、でっかい楽器を背負っても自転車に乗ってるそうです。
またBarやレストランの会計も「会計別」にしてカード払いにします。面白いですよね。外食も少ないそうです。高いしね。
自由でおおらかなオランダ人も仕事でお金が絡む話になると、急にシビアになるそうです。お金にシビア!
14.オランダ語が話せないとオランダ人には踏み込めない?
オランダ人の第一言語はオランダ語ですが、ほとんどの人が英語も話せます。しかしオランダ人同士はオランダ語を話します。
現地在住者の話によると、「オランダ語を話せないとオランダ人の輪に踏み込みにくい」そうで
す。
まあ、日本人も日本語が第一なので、同じようなところはありますよね。
15.チップがない!
いや、厳密には5〜10%あるらしんですけど、「必須ではない」という点が大きいですね。
アメリカだとレストランで外食したときなど、マストなんですよね(最低20%)。どんなにひどいサービスでもですよ!(憤慨)
チップがマストではないのに、お店のスタッフとかサービス丁寧なんですよね。気持ちの良いサービスを受けた時とか、スタッフが良い人だったらキリの良い数字のお金出すようにしてます。
16.日本人移住者のほとんどが自営業ビザ
江戸時代に鎖国していた中でも日本と貿易をしていたオランダ。当時結んだ「日蘭通商航海条約」がまだ生きており、労働ビザなしにオランダでの就労が可能になりました。
しかし、2016年10月より「労働許可なし」での就労が廃止に。「あ〜あ」と思っていたのですが、「自営業ビザ」に関してはまだ緩いままだそうです。
詳しくはこちらの記事が参考になります→約70万円でオランダ起業ができる!準備と手続き方法
オランダでお会いした日本人移住者の多くがこの自営業ビザでした。もちろん自営業ビザから就労ビザに切り替えた方もいらっしゃいます。
そしてみんな口を揃えておっしゃってたのは、「自営業ビザは結構イケる」とのこと。英語で事業計画を提出しなければいけないそうですが、割と通るとのこと。
しかしそれは今の時点での話で、今後自営業ビザの方も規制は厳しくなる可能性もあるのでご注意を。
結論 オランダはめちゃくちゃ良いところ!
オランダに10日ほど滞在して意外だったことや発見を書いていきました。
良いことも悪いことも書いてますが、結論、僕が感じたのは「オランダめちゃくちゃ良い国!超住みやすい!おもしろい!」です。
いきなり費用をかけて自営業ビザ(最初は居住許可2年)を取らなくても、ためしに観光ビザMAXの3ヶ月住んでみるのもありですねそうすれば税金も払う必要ないし、居住場所も一時帰国中の日本人やAirbnbを使って探せそう。
色々と噂には聞いてましたが、実際に訪問してみてオランダがとても好きになりました。また教育や医療の観点から見ると違ってきそうですね。ぜひみなさんも参考にしてみてください。
海外旅行で宿泊費を安く抑える方法や予約方法は下の記事にまとまってます