るってぃです。
メディア運営はさすがに自分1人のリソースで回らないので、ライターさんと一緒にコンテンツを制作しています。
ライターさん記事執筆→編集さん記事チェック→僕が最終チェック→公開
という流れで記事を公開してるのですか、どうしてもコンテンツの質にバラつきが生じたり、そもそもの文章の基礎が抜けている部分が目立ちます。
そこでWebライターさんと編集者さんに読んでほしいチェック項目を作りました。
ブロガーさんもWebライターさんも、そして編集者さんもぜひ参考にしていただければ幸いです。
プロの記事は読んでて違和感なし!ストレスのない文章を心がけよう
インフルエンサーやアルファブロガーさんの記事はとにかく読んでてストレスがないんですよ。しかもそれが最低条件。
一度でも違和感を与えてしまったら離脱率上がるし、「あ、この人頭悪いな」と思われたら即詰みです。
記事が完成したらどれだけこの違和感を取り除いてあげれるかチェックが大事
— るってぃ@スマホ1台旅inアメリカ (@rutty07z) 2017年12月6日
売れているライターさんやブロガーさんの文章は「面白い&感動する」以前に、読んでいて全くストレスや違和感がないという。
割とみなさん「読みやすい(見やすい)」という言葉だけで片付けるんですけど、それってつまり読者が最後までスラスラ読めるようにありとあらゆる無駄を取り除いた努力の結果だと思います。
記事のレベルはざっくり分けると3段階あると思ってて
- 素人が書く記事。誤字脱字・表現がおかしい、文章も違和感だらけで読みにくい
- 記事の違和感やストレスを取り除き、読者にとって読みやすく書かれている
- 笑える、泣ける、タメになる、購買意欲を駆り立てるといった感情を動かしたり価値を提供している記事
そしてライティング初心者の方は、レベル2ができていないのに、いきなりレベル3の「感情を動かす記事」や「価値のある記事」を書こうとする。
記事を読んでて「ん、脱字かこれ?文の表現もおかしくない?てか読みにくくない?」と一度でも思われてしまうと感動に繋がるわけがありません。
せっかく時間をかけて作った記事も、読んでる途中で離脱されてしまいます。
「素人ほど足し、プロほど引く」
これ全ての業界に通ずると思うんですけど、素人ほど余計なものを「良かれ」と思って付け足し、プロほど無駄を省いてシンプルにしています。
“素人ほど足し、プロほど引く”
☑︎素人ほど必要ない文章をだらだら書く
☑︎素人ほどデザインを加えてごちゃごちゃさせる
モノが完成したら最後に”引く”見直しを。これ、生活においてもそうです
— るってぃ@スマホ1台旅inアメリカ (@rutty07z) 2017年11月28日
ライティングも全く一緒で、素人さんほど余計な文章をダラダラつけがちです。
文章において省くべきもの、気をつけるべきもの、意識してほしいことを以下に詳しく解説するのでチェックしてみてください。
まず「読者は記事なんて読んでいない」という意識を持とう
これ意外に理解いただけてないんですけど
- 記事は「タイトル」と「アイキャッチ」で読まれるかどうかがほぼ決まるので、SNSに流したところでクリックすらされてない
- ようやく記事をクリックされたとしても70%の人はリード文(最初の見出しまでの序文)で離脱
- ほとんどの人は本文を流し読み(見出しや画像しか読まない)
という前提条件を理解してません。
「読者はちゃんと記事を最後まで読んでくれてる!」と自惚れてるからこそ、必要のない文をだらだら書いてしまいます(初期の自分がまさにこれでした)。
まずは「せっかく時間かけて記事かいてもどうせ誰も一字一句ちゃんと読んでない」という事実を受け入れましょう。Webの記事ほど流し読みされやすいのでそんなもんです。
この大前提を理解してこそ「ではどうすれば最後まできちんと読んでくれるだろう?」と試行錯誤できます。
読みやすい文章を書くために省くべき4つのもの
1.主語や句読点、読点
あるあるですが「僕は」などの主語や読点・句読点が多すぎるパターン。少なすぎると逆に読みにくいですが、多すぎると不快です。
バランスが非常に大切なので他の結果を出しているブロガー/ライターさんの記事を研究しましょう。
2.多様な参照リンク
「良かれ」と思ってなんでもかんでも参照リンクをつければよいという話ではありません。あまりにも多すぎるリンクは読者を逆に混乱させてしまうことになります。
「記事の途中でリンクをクリックする=あなたが一生懸命書いた記事の途中で一時的に離脱され
る」という意味を理解しましょう。
参照リンクや関連性の高い内部リンクを貼り付けることはSEO的にも重要ですが、何も考えずあれこれ貼り付けることはNGです。
3.無駄な色使いや装飾
執筆初心者ほどやりがちなのが太線などの強調や、赤や青、そしてマーカーといった色使い。カルフルがすぎると結局どこが大事な(読んでほしい)文章か分からなくなって情報が伝わりません。
色使いのない画一的な文も読まれにくいですが、しっかり色には意味合いを持たせ「ここぞ!」
という時に使用しましょう
基本的に文字の装飾はこれくらいで、特に読ませたい文章はさらにピクセルを変えたり、フォントを変えますが、多用はしません。
また、エモい記事(感動を狙うエモーショナルな記事)はあえて装飾や色変えは一切しません。言葉だけで心に訴えるためです。
4.無駄な改行
経験上、「改行が少なすぎる人」より「改行が多すぎる人」の方が多いです。特にスマホからの流入が7=8割と言われる時代、改行が多いことは読者へのスクロールの負担を増やすことにも繋がります。
ここもバランスが重要ですが、不自然に合いた記事と記事の間の余白は、読者が感じる「違和感」の元になります。記事が完成したら必ずスマホから記事をチェックしましょう。
逆にWebライター/編集者がもっと足すべきもの・視点
「素人ほど足し、プロほど引く」と最初に述べましたが、逆に素人の人に足りなさすぎると思うものを説明していきます。
これらを本文に足すことでさらに読みやすくてストレスのない文章に仕上がります!
1.見出し(h2タグ、h3タグ)で記事を読ませる
最初に述べたように読者のほとんどは
- タイトル(とアイキャッチ画像)
- 見出しの文章
- リード文
- 本文中の画像
を流し読みしており、記事の本文はろくに読んでおりません。ですので、見出し(h2タグ)を読んだだけで記事の内容の7割が分かるような記事作りを心がけましょう。
見出しから次の見出しにパスしていくイメージです。見出しにいれる文字で読者を惹きつけることができれば、その下の本文を読んでもらうことができます。
また見出し(h2タグ、h3タグ…)にキーワードを入れることはSEO的にも効果は高いので、狙ってるキーワードは自然に挿入していきましょう。
2.入れるべきところに適切な画像を挿入する
ライターさんの記事を編集していて感じるのは「入れるべきところに入れるべき画像がない」ということです。
しつこいほど言いますが読者は基本流し読みなので、いかに視覚的にイメージを伝えていくかが重要です。イメージしやすいように必ず画像を入れましょう。
ただ、ライター初心者さんがやりがちなのが、挿入する画像がフリー素材だけで固まってしまうケース。一気に記事が安っぽくなるので要注意です。
3.リード文(序文)に全力を注ぐ
読者がせっかく記事に入ってきても、最初のリード文の時点で7割のユーザーが離脱すると言われてます。
リードを軽く読んだだけで「この記事は自分にとって読む価値があるか?有益かどうか?おもしろいか?」を判断するからです。
まずここを突破しないことには記事の100%読了に繋がりません。リード文に全力の力を注ぎましょう。以下抑えとくべきポイントです。
- ターゲットとなる読者を列挙→「これはあなたに対して書いてますよ」と自分ごと化させる
- 読者が解決すべき問題を列挙→問題の解決方法に興味を持たせる
- 記事の全体像を先に解説→先に答えをすべて見せることで次に進ませる
- どんな実績を持つ誰が書いてるのか説明→権威性を持たせることで読者を信用させる
- 記事を今読むべき理由を説明→離脱を防ぐ
- 解決策を実行する簡便さを説明→どれだけ簡単にできるかイメージさせる
しっかりチェックしましょう。
4.ボックス+箇条書きを活用する
ワードプレスであれば簡単に本文を装飾することができます。僕が特に活用して欲しいと思ってるのは、「ボックス」と「箇条書き」です。例えば以下のようなスタイル。
情報がまとまり、一気に読みやすくなります。
5.できるだけ情報は統一させる
例えば記事中で「Webライター」という単語を最初に使ったのに、 次の見出しでは「WEBライター」だったり、さらに次の見出しでは「ウェブライター」となっていたり…
読み方は色々あれど、情報は1つに統一した方が読者も違和感を感じずスラスラ読むことができます。2回目以降から省略する場合は「インスタグラム(以下、インスタ)」という風に表記すれば問題ありません。
また長文の記事を書く場合も、見出しの順序や構成も全て統一することを心がけましょう。
6.最終的に何に繋げたいのかマーケティング視点を持って記事を書くべし
- 一体この記事を通して何を読者に伝えたいのか(提供する価値の意識)
- そして最終的に何に繋げたいのか(アフィリエイトリンク?SEOによるPV増加?感動?)
発注側もお給料を支払ってライターさんに書いてもらってるわけですから、リターンがないとメディアが回りません。リターンのない記事は簡単に言えば仕事として成り立ってないわけです。
常にこの記事から何に繋げたいのか、マーケティング的視点を持って記事を書くことが大切です。
自分が仕事を依頼したいな〜と思う人はこんな人。
- クイックレスポンスを心がけてる人
- 120%の成果を出すつもりで答えてくれる人
- 発注側の意図を読み取れる人
- 言われた通りに仕事するだけでなく意見をくれる人
この4つを抑えろ!仕事を依頼したくなるフリーランスの特徴とは?
特にライターさんは③を意識してみてください。
月商100万円ライター兼編集者の佐々木ゴウさんに「初心者が気をつけるべきポイント」を聞いて見た
フリーのWebライターとしてゴリゴリ稼いでる友人のゴウさんに、「初心者ライターさんが気をつけるべきポイント」を聞いてみました。
——どうも〜!講師としてライティング指導したり、編集者として記事の校正も行ってるゴウさんから見て、初心者に足りないものとかってなんですか?
ゴウ:ざっくりみると、初心者にわりかし足りないのはその文章の目的やターゲット、メッセージを考えるところかなー
——みんなあんまり考えずとりあえず文字書いてるって感じなんですよね。
ゴウ:あとは、論理の飛躍。
——ロジックを1から10まで説明できてないということですか?
ゴウ:論理の飛躍というのは「ターゲットによって必要な論理を飛ばしてる」ってことかな。どんな記事でも1~10まで説明っての必要はないはずで、詳しい人に向けて説明するときはむしろさくっとまとめたほうが伝わりやすいだろうし、完全初心者ならそれこそ0から説明しなきゃだし。とはいえ、ブログって基本的にあまり詳しくない人向けに書くことが多いから、論理は結構詳しく書くかな。飛ばしがないように。
——日記とブログの大きな違いはそこですね、「詳しくない人に向けて書けるか」。 SEO狙うならなおさらですね。要はやはり、「誰に向けてこの記事を書いているのか」ターゲットをしっかり把握すること大事ですな。
ゴウ:あとは、
- 根拠のない主張
- 具体例の無い、ノウハウ系
- 語尾のリズム(~ます、がばかり続く)
——うわ〜分かるわ〜。「〜です。〜です。〜です。」って続く文書く人たまにいるもんなぁ…
ゴウ:生徒には
- 記事の目的、ターゲット、メッセージが分かり
- リード文がしっかりしてて
- 見出し構成で中身が分かり
- 論理の飛躍、根拠不足、具体例不足
がなければ、とりあえず◎としてる!
——簡潔で分かりやすい!ライティング初心者の方はこの4つが不足してないかチェックしてみてください!
ゴウさんとはYouTubeチャンネルでも対談してるのでこちらもチェックしてね!
最低文字数を書いて納品!ではダメ。「自分で考えて試行錯誤できる」ライターを目指そう
クライアントに依頼された文字数を書いたら終わり!ではなく、報酬を頂く以上、
- 読者に与えられる価値は何か?
- 読みやすい記事になっているか?
- 最終的に何に繋げたいか明確になっているか?
を考えながら記事を書きましょう。
これらを意識することでクライアントから信頼され、自ずとライターとして食べていけるようになります。今日から実践してみてください!