「周りから”お前はもっと芸術を学んだ方がいい”と言われる。アートで感性って磨かれるんですか?」
昨日飲みながら友人に聞かれた質問です。
彼は高学歴で、コンサルファーム出身、現在も言葉を扱うことを生業としていて、部屋の本棚を覗いたらドラッガーやら経営論でぎっしり。
本人自ら語ってましたが「言語化で全て解決できると思ってるタイプ」だそうです。
いまコンサルの世界では、アート研修と題して美術館に行ったりするらしい。「アート思考」や「エリートほど教養を磨く」といった本が流行ってましたが、本当にあるんだ!と驚きました…!笑
アートで感性は磨かれない?
あくまで自分が思うのは、別にアートで感性って磨かれないんじゃなのかなぁ〜と。
というか「感性ってそもそも何?」と疑ってかかってるタチなんですが笑
書評「感性は感動しない」感動した現代アートって本当にあったかな?
アートマーケットの本質は言語化だと思いますし、特に現代アートはその側面が強いです。
自分もごりごりロジックの言語化の世界にいて、それが嫌になってアートワールドに入ったのに、結局ここも変わりなかったよ、って皮肉的なオチです。
勉強することで言語や、あらゆるものを疑うことはできる
ただ、美術の世界を知ったことで、いかに自分が無知で傲慢かすごく分かるし(まだまだだけど)、というか学び続けることの本質って「自分の浅はかさに気づけること」だと思うのです。
自分の気持ちや考えを言葉で他人に伝えるられるのは素晴らしい能力だけど、もし「言語化で全て解決できる」と思っているのなら(別に美術じゃなくてもいいんだけど)色々見てみるといいのではないかと。
感性が磨かれるかは知りません!!笑
言葉は借り物を使わせて頂いてる感覚があり、むしろ言葉を作れないかなぁ、なぜ言葉より遥か以前から芸術はあったのだろうとか、そんなことを考えてます。